番組審議会だより

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-第695回番組審議会-

開催日時

2024年3月26日(火)15:32~16:36

開催場所

北海道放送 役員会議室

出席の状況

委員総数 8名/出席委員の数 8名

出席委員の氏名 委員長:田尻 忠三
副委員長:菅原 亜都子
委員:佐々木 啓
委員:河治 和香
委員:伴野 昭人
委員:大﨑 雄樹(文書出席)
委員:世永 茂(文書出席)
委員:三上 直子
会社側の出席 勝田 直樹 代表取締役社長
伊藤 弘二 常務取締役
土門 哲也 常務取締役
小玉 満 オーディオビジネス局長
長嶋 潤二 メディア戦略局長
山岡 英二 コンテンツ制作センター局長
藤枝 孝文 コンテンツ制作センター局長
吉田 隆志 コンプライアンス室長
メディア戦略局 吉田 智彦 編成部長
メディア戦略局 牧野 秀章 アナウンス部長
コンテンツ制作センター 磯田 雄大 報道部長
オーディオビジネス局 田村 隆行 編成制作部長
コンテンツ制作センター 杉田和俊 情報制作部長
総合ビジネス局 山根 恒 番組プロデューサー
コンテンツ制作センター 工藤 和美 番組ディレクター
コンプライアンス室 市川 弘之 番組審議会事務局長

審議会の様子

番組審議会の様子(写真)

議題

テレビ番組「杉谷拳士の前進!ダケカンバ~未来を変える?道産バット開発~」 (2024年1月21日放送)

議事の概要

月次報告

編成部(テレビ番組関連)

視聴率、3月の主な単発番組

報道部(報道番組関連)

報道部・山﨑裕侍デスク「芸術選奨 放送部門 文部科学大臣賞」受賞

編成業務部(ラジオ番組関連)

2024ナイターイン編成、特別番組、イベント

議題審議

議題番組に関する委員の主な発言

  • ダケカンバをバットに製品化する可能性だけではなく、木材の性質や育成法といった学術的な話、伝統的な職人技との連携、実際に製品を利用する野球選手の目などSDGs的な循環性を加味した展開は、スポーツの話かと思いきや、さにあらずで、ローカル局の特色をよく出して説得力のある番組となっていた。
  • バットの話ではありながら、いろいろな広がりがあって非常に勉強になった。ダケカンバの可能性を考える上では、北米産メイプルとダケカンバの価格差とか外国勢との買い負けの問題とか、以前使用されていたアオダモがどのように資源枯渇へ至ったのかとかなど、もう少し説明があれば良かった。
  • 道民として夢を感じる内容だったが、であれば、1度は使われたというダケカンバのバットが認められなくなった経緯や理由が気になってくる。課題がどこにあってどうクリアすればプロ野球で使用可能となるのかを明確に示せば、実現まで、あと一歩なのかまだまだなのか、視聴者により伝わったのではないか。
  • 環境問題を扱うと難しかったり、捉えづらかったりしがちだが、身近なところから説き起こす環境バラエティーという手法はいいと思うし、北海道の局の強みにもなるだろう。また、林業従事者や職人、研究者、みな格好よく働いていて、この時間帯に見ている小中学生たちに良いロールモデルを示す番組でもあった。
  • プロ用バットを作る職人の繊細な作業と仕上がりの美しさに感動するとともに、杉谷さんの「現役時代唯一誇れることは、決してバットのせいにしなかった」という、職人技に尊敬を示すコメントが印象に残った。杉谷さんにはバラエティーのイメージがあったが、コメントが適切で、良いキャスティングだったと思う。
  • 野球のプロである杉谷さんが、バット作りでは視聴者目線で驚いたり感動したり、ダケカンバの伐採現場では「いい匂いだ」とコメントしたりと、五感へ訴える、シズル感が番組全般に溢れていて、素人の自分でも共感できた。良き循環とはと考えさせられたが、企画の良さと杉谷さんの起用、目のつけどころが良い。
  • 選手と職人のプロフェッショナルな世界も垣間見せつつ、野球愛というより、北海道林業の課題を上手にまとめた番組。注目されてこなかった木に商品価値を見出すことで適度な間伐など人の手が入り、結果森林の土壌も改善され土砂災害等が防げるとのことだが、ただ産業化の持続可能性まではよくわからなかった。
  • 番組のタイトルを見た時、野球に興味ない人は大丈夫なのかと思ったが、番組を見ると実はすごく面白かった。北海道は木材の生産地で加工は道外ではあるけれど、旭川の家具が国際的なブランドとなったように、バット製造でも北海道が世界をリードするようになって欲しいなという感想を持った。
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