番組審議会だより

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-第690回番組審議会-

開催日時

2023年9月26日(火)15:28~16:20

開催場所

北海道放送 役員会議室

出席の状況

委員総数 8名/出席委員の数 8名

出席委員の氏名 委員長:田尻 忠三
副委員長:安部 真弥
委員:菅原 亜都子(文書出席)
委員:佐々木 啓
委員:河治 和香
委員:伴野 昭人
委員:大﨑 雄樹
委員:世永 茂
会社側の出席 勝田 直樹 代表取締役社長
伊藤 弘二 常務取締役
土門 哲也 常務取締役
小玉 満 オーディオビジネス局長
長嶋 潤二 メディア戦略局長
山岡 英二  報道・デジタル編集・スポーツ担当局長
藤枝 孝文 情報制作担当局長
吉田 隆志 コンプライアンス室長
メディア戦略局 吉田 智彦 編成部長
メディア戦略局 牧野 秀章 アナウンス部長
コンテンツ制作センター 磯田 雄大 報道部長
オーディオビジネス局 田村 隆行 編成制作部長
コンテンツ制作センター 高橋 義紀 番組プロデューサー
コンテンツ制作センター 長谷 謙大 番組ディレクター
コンプライアンス室 市川 弘之 番組審議会事務局長

審議会の様子

番組審議会の様子(写真)

議題

テレビ番組「知って食べたらさらに美味い! ニッポンうまい物語」(7月16日放送)

議事の概要

月次報告

編成部(テレビ番組関連)

視聴率、9月の主な単発番組

報道部(報道番組関連)

胆振東部地震スペシャルの放送、「第11回JNN調査報道プロジェクト」 支援賞受賞、映画「ヤジと民主主義」公開

編成業務部(ラジオ番組関連)

イベント、ビデオリサーチ2023年度聴取率調査結果、シーズンオフ編成、防災特番

委員の主な発言

  • 土地の名物というのは頭で考えた商品開発から生まれるのではなく、客の生の声を聞いていくうちにいつの間にか出来上がっていくものなんだという話が多くて驚きだった。再現ドラマは学芸会みたいで、いつも「うーん」と思うのだけれど、今回はそこを逆手に取ってそれすらもお笑いにしている感じがした。
  • グルメ番組は各地のおいしい料理やお店をただ紹介するだけで終わっちゃうものが多いが、ここでは料理人の思いや地道な努力が映像化され、ソウルフードの本当の意味が伝わった。せっかく心に沁みるストーリーがあるのだから再現ドラマでムリに笑いを取らずとも、シリアスに押した方が良かったのではないか。
  • グルメ系の番組は好きなカテゴリーだが、料理の開発背景や秘話を紹介する前後でおいしそうに食べ物が見えるようになるのが良かった。グルメ番組を見るとその土地に行ってみたくなるもので、観光振興という視点から、ご当地の周辺情報の紹介があっても良かったし、自治体からの支援も得られるのではないか。
  • メニューの誕生ストーリーを紹介してから食べるのは新しい見せ方だなと興味深く見た。自分も学生時代に牛とろ丼はよく食べたが、紹介されていたような紆余曲折があって現在に至っていることは全く知らず、先日友人のSNSに「懐かしい牛とろフレークを取り寄せた」とあったのも、この番組の影響だったのか。
  • グルメバラエティーという範疇で言えば非常に面白く、ノンフィクションとはまた違うものであるけれど、例えば牛とろ丼であれば帯畜大から全国に広がったのがO-157やBSEの際に危機を迎え、そこを支えた脇の人たちがいたと聞いている。番組の性質上、物語が単純化される部分があるなと感じた。
  • 料理のストーリーや歴史を知ることで心でも料理を味わうことができる、という企画趣旨に温かい気持ちになる。他方、ふざけやからかい、冷やかしなど現実社会ではアウトと見なされ消え去りつつある古臭い空気がテレビの世界には残っているのが不思議で、この番組でも全体的に感じられたのが残念。
  • テレビがSDGsを喧伝するいっぽう大食い番組を放送するのは矛盾した話だと考えるが、この番組は感心するところが多く、食に関する良い娯楽番組だと思う。HBCの食の番組のエースである森崎博之さんが最後に登場し、北海道のストーリーで締めくくっていたのも全国ネット番組として良いと思った。
  • 番組冒頭のナレーションや物価の比較に大阪でそばの値段を出すことなど、細かい点に違和感は覚えたが、全国ネットのレギュラー番組に匹敵するほど全体的には面白かった。シリーズ化するのであれば見映えだけを追ったネット動画とは違う、テレビらしい、地に足つけたストーリー展開の番組作りを期待する。