番組審議会だより

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-第707回番組審議会-

開催日時

2025年5月20日(火)15:32~16:57

開催場所

北海道放送 役員会議室

出席の状況

委員総数 8名/出席委員の数 8名

出席委員の氏名 委員長:菅原 亜都子(文書出席)
副委員長:大﨑 雄樹
委員:佐々木 啓
委員:河治 和香
委員:世永 茂
委員:三上 直子
委員:村山 和佳子
委員:元井 麻里子
会社側の出席 勝田 直樹 代表取締役社長
土門 哲也 常務取締役
藤枝 孝文 コンテンツ制作センター長
山岡 英二 コンテンツ制作センター局長
滝沢 淳一 メディア戦略局長
田村 隆行 オーディオビジネス局長
牧野 秀章 コンプライアンス室長
山﨑 裕侍 番組プロデューサー
幾島 奈央 番組ディレクター
佐々木 延彦 メディア戦略局編成部長
磯田 雄大 コンテンツ制作センター報道部長
杉田 和俊 コンテンツ制作センター情報制作部長
加藤 雅章 コンテンツ制作センターアナウンス部長
原島 崇 オーディオビジネス局編成制作部長
吉田 隆志 番組審議会事務局長

審議会の様子

番組審議会の様子(写真)

議題

・テレビ番組「クマと民主主義~小さな村が見つけたヒント~」(4月27日(日)25:28~26:58放送)

議事の概要

月次報告

編成部(テレビ番組関連)

視聴率状況、主な単発番組

報道部(報道番組関連)

後発地震注意情報放送訓練、災害時のヘリコプター共同運用

編成制作部(ラジオ番組関連)

プロ野球関連有料配信企画、主なイベント

議題番組に関する委員の主な発言

  • クマを巡る問題の総集編的な番組なのだろうが、クマに関すること、民主主義に関することの2つのテーマを並べただけに思えた。両者の問題の本質はそれぞれ別のところにあって、もっといろいろな角度から深掘りが可能だったのでは。
  • 島牧村のクマ騒動は記憶にあるが、その詳細や小規模の自治体ならではの問題も含めて理解することができて面白かった。ただ、ハンターの報酬について結局どうなったのかなど、明確に触れられていない点は少し残念だった。
  • 記者が大変粘り強く長期にわたって密着取材をして完成させた意欲作だった。サブタイトルからはクマ対策について何かしらの前進があると期待して見たが、不透明に決まっていく小さな村の閉鎖性にもどかしさが残った。
  • 民主主義の難しさと害獣駆除の法的不備の大きくは2つの問題を浮かび上がらせていたと思う。細かい点では、全体にシリアスなトーンの番組の中、コミカルな「クマここ」のCMが挿入されていたのには違和感を覚えた。
  • 「クマと民主主義」というタイトルが秀逸で、非常に惹きつけられた。一方で「島牧村がヒントを見つけた」という印象を視聴後あまり持てなかったので、サブタイトルは番組内容にあまりフィットしていなかったように思う。
  • 話し合いの落としどころが何だったのか、少し分かりづらい部分はあったが、とても見応えのあるドキュメンタリーだった。特に、最後のクマがこちら側をずっと見ているシーンは余韻のある示唆的な終わり方で素晴らしかった。
  • いろいろな場面で驚き、いろいろな場面で考えさせられた番組だった。クマの生態や生息域など初めて知ったことが多く、過疎化が影響していることも理解できた。論点については、もっと幅広く意見を聞き出す必要があったと思う。
  • クマと人間の共存を模索する番組が、次第に「村社会の難しさ」など社会の普遍的な問題を描く作品になっていた。地方局が地道に時間をかけて丹念に追いかけたドキュメンタリーが映画化される流れは好ましいことだと思う。