卓田の「これ聴いてみればいいっしょ」 バックナンバー

2021年3月

3月14日の1曲

「テル・ミー」小柴大造&エレファント(1980年)

卓田のひとこと

1979年に結成し、1980年(昭和55年)5月5日にシングル5枚同時リリースという、まさに「5づくめ」のデビューを果たした 小柴大造&エレファント。小柴大造さんは山形県出身で、地元では「小柴三兄弟の末っ子」として知られていたのだとか。東芝EMIが、オフコースなどを売り出した敏腕プロデューサーを擁し、タイヤメーカーや食品メーカーのCMタイアップも付け、並々ならぬ力を入れてのデビューでした。当時、私は中学3年だったんですが、岩手のIBCラジオで「トップ40」という人気番組があり、その「トップ40」では結構上位にランクインしたり、地元の東北ではそこそこヒットした印象がありました。しかし全国的には大ヒットには至らず、1982年に事実上活動停止に。5枚のシングルはそれぞれ曲調もバラエティに富んでいて、小柴さんのボーカルも迫力があり、サウンドも洗練されていたのですが、何故か大衆の受けはイマイチという不思議な結果となりました。そんな5曲中でも私が特に気に入っていたのがこの曲です。小柴さんは、2011年からは、東北出身のアーティストを中心に結成したグループ「Bikkies」に参加し、東日本大震災で被災した子どもたちの支援活動も行なっています。

3月7日の1曲

「いい日旅立ち」山口百恵(1978年)

卓田のひとこと

谷村新司さん作詞・作曲による名曲。よくよく歌詞をみると、意外と難解というか抽象的です。11月リリースの曲ですが、歌いだしは「雪解け間近の北の空に向かい」。春先の歌かと思いきや、1番の後半には「夕焼け」2番には「羊雲」という言葉が出てきます。これは俳句の世界では秋の季語。さらには1番の歌詞での「帰らぬ人たち熱い胸をよぎる」とありますが、帰らぬ人とは誰のことを指すのか?いずれにしても傷心の中、「きっと日本のどこかに私を待ってる人がいる」と自分探しの旅に出るわけです。(あくまで私の勝手なイメージですが)卒業・旅立ちソングとして、また結婚式のお祝いの歌として使われることも多い曲ですが、谷村新司さんは「この歌は決してお祝いの席で歌うようないい意味の曲ではありません」と言っています。それでも、私はこの曲を聴くとポジティブな気持ちになります。特に「ああ 日本のどこかに私を待ってる人がいる」のフレーズ。31年前に東京から北海道にやってきた私。もしあの頃の自分に声をかけられるなら「これから君が向かう北の大地には、将来の仲間や家族になる人、そして君のでる番組を楽しみにしてくれるであろうたくさんの人が待っているよ」と伝えたいと、この曲を聴くと思います。

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