卓田の「これ聴いてみればいいっしょ」 バックナンバー

2022年12月

12月25日の1曲

「愛をとりもどせ」クリスタルキング(1984年)

卓田のひとこと

去年(2021年)の「カーナビ紅白歌合戦」、覚えていますか?私はクリスタルキングの「大都会」を歌わせて頂きました。低音のムッシュ吉崎さんと、高音の田中昌之さんのツインボーカルを1人で早変わりしながら歌いました。クリスタルキングと言えばこの「大都会」が何と言っても代表曲ですが、他にも良い曲がたくさんあります。中でもアニメファンを中心に絶大なる人気を誇るナンバーが、「愛をとりもどせ」。1984年10月から放送されたテレビアニメ『北斗の拳』のオープニングテーマです。オリコンチャートでのランキングは最高53位と低かったんですが、曲そのものの知名度は非常に高く、「大都会」と並ぶクリスタルキングの代表曲になっています。漫画『北斗の拳』は2023年9月に連載開始から40周年を迎えることを記念して、特別プロジェクトが始動。12月21日(水)に特設サイトが開設されたばかり。このプロジェクトでは“愛をとりもどせ!”をテーマに今後様々な企画を展開していくそうです。

12月11日の1曲

「Love Again ~永遠の世界~」shela(2000年)

卓田のひとこと

岩見沢出身の女性シンガー、Shela(シェラ)。モーニング娘。やCHEMISTRYを輩出したテレビ東京のオーディション番組「ASAYAN」の小室哲哉プロデュースオーディション「コムロギャルソン」に1996年に参加。その中で特に反響の大きかった女性ボーカリストを集めた、デビュー予備軍の「AIS(アイス)」というプロジェクトのメンバーに選ばれ、1997年6月に「FBI」という女性3人組ユニットのボーカル兼アルトサックスとしてデビューします。しかし、メンバーが脱退するなど順調にはいかず、シングル3枚をリリースして終了。すると、ある日プロデューサーからいきなり「お前はShelaだ」と言われ、今度はソロシンガーとして再デビューしたのが、1999年12月1日「White」というシングルでした。続く2000年には2ndシングル「RED」、3rdシングル「purple」、2001年に「orange」と色をタイトルにしたシングルを次々とリリースして話題となり、それぞれがスマッシュヒットとなりました。しばらく表舞台から遠ざかっていた時期もありましたが、今年の5月にTwitterを、6月にはYouTubeチャンネルを開設。8月には過去のリリース曲のサブスクが解禁され、新たな活動へ向けて第1歩を踏み出しています。

12月4日の1曲

「ほうせんか」中島みゆき(1978年)

卓田のひとこと

待望の中島みゆきさんのシングル曲、サブスク解禁を記念しておかけしました。この曲は1978年リリースのシングル「おもいで河」のB面に収録されています。普通に聴くと、サラッと歌った失恋ソング的な歌詞なんですが、実はある方への追悼の想いを込めた歌。その「ある方」とは、松山千春さんを世に送り出した人物でもある、元STVのディレクター・竹田健二さんです。竹田さんは、千春さんがデビューした1977年の8月に急性心不全のため36歳の若さで亡くなられています。中島みゆきさんも竹田さんと面識があったのですが、たまたま些細なことでケンカをしてしまい、そのまま突然の別れとなったそう。この歌では、残されてしまった側から見た亡き人への想いを、ほうせんかに託しています。死別であれ、失恋であれ、誰か大切な人を失った経験のある人にとっては、とても切なく感じる歌詞を、あえてサラッと歌っているところが逆にジワジワ心に沁みてきます。

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