卓田の「これ聴いてみればいいっしょ」 バックナンバー

2022年10月

10月30日の1曲

「Teen Age Girl」セピアンローゼス(1991年)

卓田のひとこと

セピアンローゼスは北海道出身の4人組。1988年に結成、1990年にデビューしました。1992年にリリースした「君がいたHoly Night」という曲は、バラエティ番組「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」のエンディングテーマに起用されてオリコン29位にランクインするスマッシュ・ヒットになったのでご存知の方も多いかと思います。今回紹介する「Teen Age Girl」は彼らのデビュー曲。なぜこの曲を選んだかと言うと、私がまだ入社2年目の1991年に初めて司会を担当した音楽祭「「ほっかいどうレコード新人祭」に出ていたのがセピアンローゼスで、その時に演奏した曲がこの曲でした。地元出身ということもあり、音楽祭前日の打ち合わせからマネージャーも含めて意気投合し、音楽祭の翌日には、メンバー4人にマネージャー、一緒に司会を担当した渡辺アナとで小樽観光に行ったという珍しい思い出もあります。

10月23日の1曲

「悲しいハートは燃えている」和田加奈子(1987年)

卓田のひとこと

和田加奈子さんは、大学在学中の1983年に東芝EMI主催のコンテストでグランプリを獲得し、1985年にデビュー。1987年、TVアニメ『気まぐれオレンジロード』のエンディングテーマに「夏のミラージュ」が起用され注目されました。この時私は大学3年生で、週替わりで大学生がDJを担当するFM番組のオーディションに通り、1週間担当させて頂くことになったのですが、ちょうどその週の注目曲に選ばれたのが「夏のミラージュ」でした。番組を収録する前にプロデューサーから勉強のためにと渡された彼女のアルバムを聴いて、その伸びやかなボーカルに引き込まれ、当時ほぼ毎日そのアルバムを聴いていました。そして「夏のミラージュ」に続き、『気まぐれオレンジロード』の2代目エンディングテーマとして起用されたのが「悲しいハートは燃えている」。情熱的なラテン系のナンバーで、曲調としてはとても激しくダンサブルな感じですが、彼女の伸びやかなボーカルがのると不思議と歌はゆったりと心地よく響いてくるんですよね。そんな高い歌唱力を見せつけてくれるナンバーです。

10月16日の1曲

「嵐の金曜日」HOUND DOG(1980年)

卓田のひとこと

ハウンド・ドッグと言えば、ボーカルの大友康平さんを中心としたロックバンドで「ff(フォルティシモ)」「BRIDGE~あの橋をわたるとき~」などのヒット曲で知られていますが、元々は仙台にある東北学院大の学生仲間で作ったバンドでした。その後メンバーチェンジを経て1989年には、現在も記録が破られていない日本武道館15日連続ライブを行うなど、80年代後半から90年代にかけて絶頂期を迎えます。そんなハウンドドッグもデビュー当初はなかなかヒットに恵まれず、どちらかと言うと大友さんを中心としたライブパフォーマンスで人気を集めていました。デビュー前から東北地方では絶大なる人気を誇り満を持してリリースした「嵐の金曜日」も、 オリコンでは100位圏外。当時私は中学生で岩手に住んでいて、地元IBCラジオの『トップ40』という人気ランキング番組では結構上位にランクインしていたので、この曲が売れていなかったという印象がなくて、オリコンランク外だったのを後に知ってビックリしたのを覚えています。当時の大友さんのハスキーでありながらも伸びやかでパワフルな高音が魅力的な曲です。

10月9日の1曲

「白いページの中に」柴田まゆみ(1978年)

卓田のひとこと

この曲は1978年8月25日にリリースされたデビューシングル。当時私は中学生でしたが、「コッキーポップ」というポプコンと連動したラジオ番組でこの曲が流れていました。夜、勉強するフリをしながら毎日ラジオを聴いていた私にとっても印象的な曲で、特に「長い長い坂道を今、登ってゆく。好きだった海のささやきが今、心に沁みる」というフレーズが心に残っています。当時、テレビでも「コッキーポップ」という番組をやっていて、そのオープニングでも函館の八幡坂(はちまんざか)をバックにこの曲が流れていました。柴田まゆみさんは「元々プロの歌手になりたかったわけでもなく、人前で歌うのも苦手とのことで、この曲をリリースしただけで引退。地元に帰って主婦として子育てに専念していましたが1992年に活動を再開し、未発表音源を収録したアルバムもリリースしました。2020年に初期の肺腺がんの手術を受けましたが、闘病を乗り越えて、今年4月に地元・兵庫県たつの市の 同級生が営むカフェで、20年来のオファーに応じ自身初のソロライブが実現したということです。

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