「奇跡をもたらします」60代男性がSNSで投資家を名乗る女から2000万円以上だまし取られる 登録サイトでは約2億の利益表示も「カネは下ろせない」
2025年05月09日(金) 21時36分 更新

SNSで知り合った投資家を名乗る女から、暗号資産の投資を持ちかけられた北海道帯広市の60代男性が、2210万円をだまし取られました。
SNS型投資詐欺の被害に遭ったのは帯広市に住む60代の男性です。
警察によりますと、男性は3月中旬、SNSのダイレクトメッセージを通じて知り合った投資家を名乗る女とやりとりを始めました。
2人はそこから別のSNSアカウントを交換し、1日に数十件にもおよぶやり取りを続ける中で、投資家を名乗る女から「私の言う通りにしていれば月収500万円は達成できる」「暗号資産は人々に奇跡をもたらします」などと暗号資産の投資を勧められました。
さらに4月10日ごろ、投資家を名乗る女からカスタマーサービスを名乗る人物を紹介され、男性はその人物の指示に従って暗号資産を購入しました。
男性は4月10日から30日までの間、8回に渡って2210万円分の暗号資産を指定されたアドレスに送金。
男性が登録した投資サイト上では、1億7000万円以上の利益が出ているように表示されていたということです。
男性が「利益を現金化したい」とメッセージを送ったところ、投資家を名乗る女は「マネーロンダリングが疑われるからお金を下ろせない」「疑いを晴らすため、さらにお金を払いなさい」と指示がありました。
不審に思った男性は家族に話し、詐欺の可能性を指摘されたため警察に相談。詐欺事件であることが発覚しました。
警察は、SNSで知り合った相手から投資を勧められた場合は詐欺の可能性が高いとして、不審なやり取りがあればすぐに専用電話「#9110」に相談するよう注意を呼びかけています。