「警察官が回収する」指示を信じた70代女性、紙袋に1000万円~2600万円を入れ5回にわたり計8300万円被害、新聞読んで気づく 北海道旭川市
2025年05月29日(木) 18時39分 更新

3月から5月にかけて、北海道旭川市に住む70代の女性が、警察官や検察官などを名乗る男から、現金合わせて8300万円をだまし取られました。警察はオレオレ詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、3月7日ごろから5月9日ごろまでの間、旭川市に住む70代の女性宅に、警察官や検察官などを名乗る人物から電話があり、「あなた名義の口座やスマートフォンが不正に契約されている」「あなたと暴力団がつながっている容疑がある」「無実を証明するためにあなたのお金を調べる必要がある」「警察官がお金を回収するので特定の場所に置いてほしい」などと何度も連絡がありました。
話を信じた女性は、指示に従って自宅の敷地内の指定された場所に、5回に分けて現金を紙袋に入れて置きました。
紙袋に入れた現金は、それぞれ1000万円から最高で2600万円で、何者かが回収し、女性は合わせて8300万円をだまし取られました。
5月28日、被害にあった女性が新聞で、似たような手口の詐欺事件の記事を読んで被害に気づき、警察に被害を届け出ました。
警察は、オレオレ詐欺として捜査しています。
また、警察は「警察官が捜査などの名目で金銭を要求することはありません」と注意を呼びかけ、怪しい電話が来たら警察相談専用ダイヤル「♯9110」を活用するよう呼びかけています。