台湾系ロケット打ち上がるも『フィン』吹き飛び蛇行し飛行中断・落下「成功とか失敗とか明確にする必要ない」大樹町“宇宙港”には大きな一歩
2025年07月14日(月) 16時48分 更新
北海道から宇宙へ。12日の大樹町です。
片山侑樹記者(12日大樹町)
「打ち上げの1時間前となりました。発射を見届けるべく多くの人たちが集まっています」
・千歳市からきた観客
「今日は絶対に上がります」
・室蘭市から来た観客
「先週も来て延期になって、きょうもまた来ました」
・糸賀舜アナ(12日大樹町)
「上がりました、上がりました。今発射されました」
宇宙を目指したのは、台湾系ベンチャーjtSPACEが開発したロケット。しかし、打ち上げ10秒後、関門の1段目を切り離した直後、コントロールを失います。
・糸賀舜アナ(12日大樹町)
「少し蛇行しています。今ロケットが落下している様子です」
危険を避けるために飛行を中断。ロケットは、発射場北側の町有地に落下しました。
・観客の子ども
「上空に行った時にくるくる回ったので、あれってなんだろうなと見ていた」
ロケットに何が起きたのか。落下地点の調査に密着しました。
「ガサガサ。あったOK」
・糸賀舜アナ
「ロケットのフィンの部分は、落下の衝撃かわかりませんが、壊れています」
映像をみると1段目の切り離しの直前、「フィン」と呼ばれる羽根が吹き飛びます。
音速に近い速度に耐えられなかったとみられます。「初期の失敗は当たり前」といわれるのもロケット開発です。
・発射場を管理するスペースコタン 小田切義憲社長
「成功とか失敗とか明確にする必要はない。一歩一歩進めていく。成功に向けて一歩一歩進めていく。成功したところは糧として課題があるならまた取り組んでいけるのかな」
国内初の海外ロケット打ち上げという実績を手に入れた大樹町。
世界の宇宙マネーを取り込む大きな扉を開けたことになります。