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アツアツご飯に…「ふりかけ」「フレーク」 スーパーやふるさと納税の返礼品で予想外の人気 令和のコメ騒動をきっかけに需要拡大

2025年06月24日(火) 20時17分 更新

貴田岡結衣 記者
「道内でも備蓄米の販売店舗が増えていますが、コープの前には100人ほどが列を作っています」




「(きょうは何時から)5時からです」


「きょうは7時40分くらい」

24日から「コープさっぽろ」で販売がスタートしたのは、2021年産の備蓄米、いわゆる「古古古米」です。

価格は5キロで税込み1922円。

お試し需要を取り込むため、2キロ=778円でも販売されました。


「いま家計が厳しいので安ければ安いほど助かる」


「やっぱり年金暮らしだから助かりますよ」


「もし、まずくても2キロだったら食べきれるかな」

北海道内でも備蓄米の流通が広がるなか、いま注目を集めているのが、ご飯の”引き立て役”です。



大丸札幌店食品担当 大山里奈 サブマネジャー
「近年はふりかけが特に人気商品でございます」

コメ騒動をきっかけに、予想外に売り上げを伸ばす、「ご飯のお供」をもうひとホリします!

北海道帯広市に本社があるスーパーの「ダイイチ」でも、24日から備蓄米の販売が始まりました。



整理券をゲットした男性も、うれしそうです!

販売するのは2021年産の備蓄米で、5キロ=税込み1944円。

帯広圏は24日から、札幌市と旭川圏は25日から販売します。

コメ騒動が長引く中、ふるさと納税の返礼品にも変化が…。

2024年は、コメの返礼品が注目を集めましたが、いま人気なのが、「ふりかけ」などの”ご飯のお供”です。

ふるさと納税の仲介サイト「さとふる」によりますと、サケフレークなど「フレーク」がタイトルにつく商品では、2025年5月の寄付件数が、2024年の5月に比べて、約1.7倍に増えています。

札幌市のデパ地下では…

大丸札幌店食品担当 大山里奈 サブマネジャー
「(Q.売れ筋は?)近年は、ふりかけが特に人気商品でございます。他の食材の高騰が続いておりまして、(お米を)置き換えるとしても3食のうち1食くらいとよく聞くので、ご飯のお供というところが人気なのかなと思っております」



高値で『米を買う機会が減った…』という人がいる中、大丸札幌店では「ふりかけ」を中心に、ごはんのお供の売り上げが、2024年よりも2割ほどアップしていると言います。

実際に「梅干し」を買いに来たこちらの人も…

買い物客
「(Q.最近ご飯のお供買います?)買います!デパートに来れば全国のもの(ごはんのお供)があるから。お米は大事に食べようと思います」

店内を歩いていると、お米専門店がおススメする”ご飯のお供”もありました!



堀内大輝 アナウンサー
「いただきます。(食べて)おぉ~これはご飯欲しい!このフライドガーリック、フライドオニオンの風味と、このコチュジャン。これはちょうどいい塩味、塩加減で、このしょっぱさがご飯が進みますね。で、ツブがとっても美味しい!」

千野米穀店 大丸札幌店 岩崎聡司希 店長
「お子様だと、ちょっとピリ辛のチャーハンとかにしてもいいかな。リピートで買ってくださる方も出てきています」

さらに、備蓄米や輸入米の『パサつきが気になる…』という人におススメなのが…



北海道椒房庵大丸札幌店 秋元啓佑さん
「混ぜこみご飯の素でございまして、温かい2合のご飯に、混ぜこんでいただくだけで簡単におつくりいただくことができます。」

堀内大輝 アナウンサー
「炊きこまなくていい?」

北海道椒房庵大丸札幌店 秋元啓佑さん
「はい、混ぜるだけでございます」

”令和のコメ騒動”で、米の価値が見直されるなか、こちらでは、年に数回「ご飯のお供」をテーマにした「企画」も開いているといいます。

大丸札幌店食品担当 大山里奈 サブマネジャー
「お米が無くなってきた、というニュースが多くなってきた時期に、クローズアップされていて、より美味しく、お米を食べたい!という気持ちかなり、お客様の中でも高まってきた…」

ふるさと納税の返礼品でも、ごはんのお供が人気なんです。

2025年は「ごはんのお供」の需要が伸びています。

ふるさと納税の仲介サイト「さとふる」によりますと、サケフレークなどの「フレーク」がタイトルにつく返礼品に対する、2025年5月の寄付件数は、2024年の5月と比べて、約1.7倍に増加。

例えば…

アツアツのご飯にかけて食べる清水町のご当地グルメ「牛とろフレーク」。



2024年、好評だったため、大容量のものや、定期便など返礼品の種類を増やしたところ、2025年1・2月に比べて、3・4月の寄付件数は、約2.8倍に増えたということです。

北海道内でも備蓄米の流通が広がってきて、少しずつコメの価格が下がってきました。

全国のコメの平均価格がこちらです。



農水省によりますと、15日までの1週間に全国のスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格は、前の週より256円下がって、3920円となりました。

3000円台になるのは、約3か月半ぶりです。

政府備蓄米の流通が進んだことが価格が下がった要因とみられています。

北海道ニュース24