新種クジラの化石 17年前札幌市南区の河原で散歩中の男性が発見 体長約13メートル、和名はサッポロクジラ「世界で一番よい保存状態」
2025年08月26日(火) 18時54分 更新
世紀の大発見です。17年前に札幌市で見つかったクジラの化石が、世界的にも珍しい新属新種のセミクジラの一種であることが分かりました。
札幌市によりますと、クジラの化石は2008年、札幌市南区の豊平川の河原で散歩中の男性が偶然みつけたもので、市が10年以上にわたって調査を進めていました。
調査の結果、化石は、約900万年前のもので、新属新種のセミクジラの一種であることが分かりました。
全長は約13メートルと推定され、セミクジラの進化の過程を解明するうえで、重要な資料になるということです。
新属新種のクジラは「札幌の巨大なセミクジラ」を意味する「メガベリーナ・サッポロエンシス」(和名:サッポロクジラ)と命名されました。
札幌市博物館活動センター 田中嘉寛学芸員
「札幌市では世界で一番よい保存状態のセミクジラ(の化石)が見つかっている。新種としてメガベリーナ・サッポロエンシスという(札幌にちなんだ)名前が付いたというのをまず知ってもらいたい」
クジラの化石は、札幌市豊平区の札幌市博物館活動センターで展示されています。