刺されると危険“毒アリ”特定外来生物アカカミアリを発見 激しい痛みや水疱状に腫れ…環境省の調査で北海道で初確認 苫小牧国際コンテナターミナル
2025年07月08日(火) 17時36分 更新

6月下旬、北海道苫小牧港で発見されたアリが、特定外来生物に指定されているアカカミアリであることが、7日確認されました。
北海道内でアカカミアリが確認されたのは、初めてです。
アカカミアリが見つかったのは、苫小牧港の苫小牧国際コンテナターミナルです。苫小牧港で捕獲された特定外来生物アカカミアリ(提供:環境省)
北海道によりますと、環境省が全国65港湾で毎年実施しているヒアリなどの調査で、6月26日にアカカミアリとみられるアリを発見しました。
その後、似たアリを20匹捕獲し、専門家が検査したところ、特定外来生物のアカカミアリであることが7日、確認されました。
アカカミアリは、アメリカ南部から中南米にかけて分布し、国内では東京都の硫黄島にのみ定着しているとされ、今年、東京や神奈川県などの関東や福岡県、沖縄県などで確認されています。
ヒアリに比べ毒性は弱いとされていますが、刺されると激しい痛みとともに水疱状に腫れるなどの健康被害が懸念されていて、国内では外来生物法に基づき、特定外来生物に指定されています。拡散や健康被害の情報はなし
現時点で、他地域へのアカカミアリが拡散しているという情報や健康被害は確認されていません。
環境省北海道地方環境事務所によりますと、今回アカカミアリが発見された場所では、引き続き殺虫剤の設置などで防除を行うとともに、同様の個体が確認できなくなるまでモニタリングの実施などを行い、駆除と定着防止を図るとしています。