“将来のために”貿易会社勤務を名乗る男性と知り合い60代女性が約3千450万円、60代男性は自称・シンガポール出身の日本人女性に約114万円詐欺被害
2025年06月13日(金) 14時16分 更新

今年3月から5月にかけて、北海道函館市に住む60代の女性がマッチングサイトで知り合った男性から暗号資産約3千450万円以上をだまし取られました。道内ではほかにも60代男性が114万円をだましとられるなど、いわゆる「ロマンス詐欺」が相次いでいます。
◆「将来の交際のための費用」がきっかけ…60代女性が3千万円超被害函館西警察署
警察によりますと、今年3月、函館市に住む60代の女性はマッチングサイトで、貿易会社勤務を名乗る男性と知り合い、SNSでやりとりを始めました。
その後、将来の交際のための費用として暗号資産の投資を持ちかけられ、女性は指定された口座に2回にわたり合計143万円を振り込むと、まもなくして振り込んだ金額以上の金額が女性の口座に入金されました。
その後さらに男性から「別の暗号資産ならもっと利益を出せる」などと持ち掛けられ、女性は4月から5月の間に指定された暗号資産アドレスに8回にわたり、約3千450万円を送金しました。
女性は、送金した分を引き出そうとしましたが、取り引きサイトから「出金に金がかかる」「リスク保証金がかかる」などと言われたことから不審に思い、5月10日に警察に被害を届け出て事件が発覚しました。
◆シンガポール出身の日本人女性を名乗る人物に好意を抱いた60代男性ロマンス詐欺事件として捜査している網走警察署
オホーツク地方に住む60代の男性は、先月3日から26日までの間、SNSのダイレクトメッセージで知り合ったシンガポール出身の日本人女性と名乗る人物から切手を購入し売れば儲かるなどと勧められました。
男性は、この人物とメッセージを交わすうちに恋愛感情が生まれ、5月26日から31日までの間に、指定された口座に複数回にわたりあわせて現金約114万円を送金し、だまし取られました。
男性は、このシンガポール出身の日本人女性を名乗る人物から、保証金として400万円の支払いを求められたことから不審に思い、今月12日に交番に相談し被害が発覚しました。
警察は、SNSで知り合った相手から現金を要求された場合は詐欺を疑い、警察に相談してほしいと注意を呼びかけています。