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コメの価格が15週連続値上がり…さらに「トランプ関税」でどうなる北海道のホタテ・コメ・長イモ アメリカがコメや大豆などの輸入拡大を求めてくる懸念も

2025年04月21日(月) 15時50分 更新

コメの価格高騰に歯止めがかかりません。

21日、農水省が発表した全国のスーパーでのコメの平均価格は、5キロあたり4217円。

先週より3円高くなり、15週連続の値上がりとなりました。

政府はコメの価格抑制のため備蓄米を放出しましたが、その効果について、ホクレンは楽観的な見方を示しました。

ホクレン 篠原末治 会長
「備蓄米等が小売を通して売られている。通常の米より安いというのは、しっかり備蓄米の成果が出ているのではないかと思っています」

(価格は下がっている?)
「はい」

一方、農作物を巡る、もう一つの懸念が「トランプ関税」です。

2024年の、道内からアメリカへの農水産物の輸出額は、ホタテが約138億円と突出していますが、コメが約3億6000万円、長イモが約2億7000万円と、農産物も大きな割合を占めています。

JA中央会 樽井功 会長
「アメリカ政府による突如の関税の発動には驚いている」

ホクレン 篠原末治 会長
「アメリカには精米や牛肉、長芋を輸出しているが、関係機関と連携しながら、しっかり予防しながら輸出したい」

4月16日には、赤沢経済再生担当大臣が関税措置に対する協議のため訪米するなど、今後は日米間の交渉が焦点となりますが、アメリカがコメや大豆などの輸入拡大を求めてくる懸念もあります。

JA中央会 樽井功 会長
「やはり一番心配なのはコメ。そのほかには麦や大豆製品。これが(交渉テーブルに)持ってこられると大変」

食卓を支える農業王国・北海道。

その未来を揺るがしかねない事態が、迫りつつあります。

北海道ニュース24