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盛り土崩落の原因は配水管の詰まりか【JR宗谷線列車脱線事故】26日の運転再開に向けて復旧工事進む 北海道内11か所で“水たまり”把握も、影響なしを確認

2025年04月16日(水) 17時41分 更新

閉塞が解消された配水管(提供・JR北海道)
閉塞が解消された配水管(提供・JR北海道)

北海道中川町で4月8日に発生した列車脱線事故の影響で、運転見合わせが続いているJR宗谷線の音威子府~稚内間について、JR北海道は4月26日の運転再開を目指して復旧工事を進めています。

復旧作業の状況(提供・JR北海道)
脱線の原因についてJR北海道は、事故後の調査で、線路の山側にある沢の雪どけ水などを、川の方向に流す排水管の一部で、木のかけらや石、枯れ草などが管の入り口に詰まり、線路の周辺に水が大量にたまっているのを確認しました。

排水管が閉塞し、周辺にたまった水(提供・JR北海道)
たまった水が盛り土の中に浸透し、広範囲で崩落したことが、脱線につながった原因と推定されると説明しています。

排水管に堆積していた木片(提供・JR北海道)
JR北海道によりますと、この排水管の最後の点検は、国土交通省の省令に基づき2023年6月に実施されましたが、そのときに異常は見つからなかったということです。

排水管に堆積していた石(提供・JR北海道)
JR北海道は、今回の現場と似た構造の場所の点検を始め、4月15日までに北海道内の11か所で水がたまっている場所があることを把握しましたが、ただちに線路の盛り土に影響するものではないことを確認したと説明しています。

崩落した盛り土(提供・JR北海道)
JR北海道は、運転を見合わせている音威子府~稚内間について、線路の復旧と、盛り土の排水を良くする水抜きパイプの設置などの対策工事を進め、4月26日に運転再開を目指す計画です。

JRの排水作業(提供・JR北海道)

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