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“核のごみ”NUMOの報告書に北海道が意見書提出「プロセスの見直しを行うべきである」文献調査の全国的広がり見られず、「北海道だけの問題になってしまう」と懸念も

2025年04月17日(木) 17時18分 更新

 いわゆる「核のごみ」の文献調査の報告書について、「NUMO」=原子力発電環境整備機構が広く一般から意見などを募るパブリックコメントに、北海道が「処分地選定のプロセスを見直すべき」などとする意見を提出したことが分かりました。



原発から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分地選定をめぐっては、後志地方の寿都町と神恵内村で文献調査が行われ、2024年11月に報告書が公表されました。



この報告書について調査を行った「NUMO」はパブリックコメントを通して、18日まで一般から意見を募集していますが、北海道が17日、8ページにわたる意見書を提出したことを明らかにしました。



北海道が「核のごみ」関連のパブリックコメントに意見書を提出したのは今回2回目です。



意見書では、処分地選定のプロセスについて「市町村からの発意を主とするものとなっており、プロセスの見直しを行うべきである」としたほか、「実現性を確保する新たな枠組みを検討すべきである」などと指摘しました。

また、「文献調査地点の広がりが見られず、結果として北海道だけの問題になってしまう」という懸念も示しました。

次の概要調査に進む場合は、町村長に加えて知事の同意が必要ですが、意見書には知事が従来から繰り返している「現時点で反対の意見を述べる」との考えが盛り込まれた格好です。

北海道ニュース24