ガソリン新たな補助開始 早速5円程度値下げのスタンドも「できれば150円台くらいに」とドライバー 政府は6月中旬までに全国平均172.1円目指す
2025年05月22日(木) 20時35分 更新
物価高騰の中、22日からガソリン価格の新たな補助制度が始まりました。札幌のガソリンスタンドでも早速、値下げの動きがみられました。
藤田忠士記者
「レギュラー171円。170円台前半ですね」
札幌市中心部のガソリンスタンドでは171円の表示が多く見られました。
政府はこれまでガソリンの全国平均小売価格が1リットル185円前後になるように補助金を出していましたが、22日から最大10円を定額で補助する新たな制度に切り替えました。
22日からの週の補助金額は7.4円で、今後、最終的に10円まで段階的に増やします。
札幌市白石区のガソリンスタンドでは今回の補助金の導入を受け、1リットルあたり約5円、値下げしました。
客は…
「きのうまで我慢して入れに来た。やっぱり財布にやさしい。できれば150円台くらいになればいい」
「(値下げは)仮に40リットル使っても400円の話だもの。いや、下がったなという感じはない」
「いっぺんに10円(値下げ)じゃないの?そんな細かいことやってるんだ。コメと同じだ」
21日に発表された道内のガソリン平均小売価格は、1リットルあたり180.7円で、今回の補助制度によってどこまで価格が下がるのか、注目されます。
◆政府は6月中旬までに全国平均172.1円に目指す
堀啓知キャスター)
新たな定額補助金ですけれども、仕組みが複雑ということで改めて図でみていきます。
森田絹子アナウンサー)
まず、基準となる価格が最新の全国平均小売り価格で、ガソリン1リットル当たり182.1円です。これが基準となります。
資源エネルギー庁によりますと、政府は今回、ここから5円安い177.1円にすることを目指しました。
ただ近く、原油価格が2.4円上昇する見込みのため、その分を加味して7.4円が最初の補助金額ということです。
そして今後は、補助金は段階的に増額され、6月中旬までに最大10円となり、ガソリン価格は基準通りに推移すれば172.1円まで下落することになります。
ただ今後の原油価格によっては、高くなったり、低くなったりするということです。
堀啓知キャスター)
物価高騰の折ですので、少しでもお得に給油できればなとは思います。