部活の遠征中に“カンピロバクター”集団食中毒 中学生ら15人が下痢や発熱など訴え2人が通院 宿泊先の旅館の食事が原因 北海道知内町
2025年08月11日(月) 17時00分 更新

先月29日から今月2日にかけて、北海道知内町の旅館に部活の遠征で宿泊していた中学生ら15人が、下痢や発熱などの症状を訴え、北海道はカンピロバクター属菌による食中毒と断定しました。
渡島保健所によりますと、先月29日から今月2日にかけて、知内町にある知内温泉旅館に部活の遠征で宿泊していた十勝地方の中学校の生徒や教諭合わせて21人のうち、15人が下痢や発熱、腹痛などの症状を訴えました。
そのうち2人が通院しましたが、いずれも症状は軽く、全員回復に向かっているということです。
医療機関から報告を受けた渡島保健所が検査したところ、症状を訴えた7人と旅館の調理担当者2人の便からカンピロバクター属菌が検出され、渡島保健所は旅館が提供した食事を原因とする食中毒と判断しました。
生徒たちは、この旅館に5泊し、朝食や夕食でスクランブルエッグやみそ汁、納豆、カレーライス、揚げ物などを食べたということですが、原因となった食品の特定には至っていません。
渡島保健所は、知内温泉旅館に11日、1日間の営業停止を命じ、施設や機械設備の清掃・消毒を指導しました。
なお、知内温泉旅館は、8日の夕食から調理の営業を自粛しています。