ウクライナ在住の外科医の移住名目として50万円…50代女性が被害のロマンス詐欺で“出し子”の69歳女を逮捕「頼まれてやっただけ」
2025年06月26日(木) 11時02分 更新

去年7月、北海道のオホーツク地方に住む50代の女性から、ウクライナ在住の外科医を名乗る人物などから移住のための運送費などの名目で、現金50万円をだまし取ったとして69歳の女が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、静岡県浜松市に住む自称・パート従業員の池永幸子容疑者69歳です。
池永容疑者は、氏名不詳者らと共謀し、オホーツク地方に住む50代の女性から現金50万円をだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、被害にあった女性は、SNSを通じて知り合ったウクライナ在住の外科医を名乗る人物から日本への移住にあたって荷物の受け取りなどを依頼され、運送会社の社員を名乗る人物から運送費の名目で現金を要求されていました。
この話を信じた女性は、指定された池永容疑者の口座に現金50万円を入金し、だまし取られていました。
池永容疑者は、口座から金を引き出す、いわゆる出し子で、警察は現金自動預け払い機(ATM)に設置された防犯カメラなどの分析から池永容疑者を割り出し、逮捕に至りました。
取り調べに対し、池永容疑者は「ウクライナの人も運送会社の人も知っています。ただし、今回は運送会社の人に頼まれてやっただけ」と、供述しているということです。
また被害に遭った女性は、今回の50万円のほかにも、SNS型ロマンス詐欺事件で合計約1367万円をだましとられていて、警察は
首謀者の特定など、事件の全容解明を進めています。