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上司から「バカ」「アホ」「死ね」の日常的暴言…陸自・航空操縦士の自殺はパワハラなどが原因と認定 札幌地裁、約1億2300万円の支払い命じる

2024年04月16日(火) 17時52分 更新

 札幌市の陸上自衛隊員の男性が自殺したのは、上司のパワハラなどが原因だったとして、遺族が国に賠償を求めた裁判で、札幌地裁は15日、国におよそ1億2300万円の支払いを命じました。

 当時27歳だった陸上自衛隊員の男性は、札幌市の丘珠駐屯地で航空操縦士として勤務していた2020年に自殺しました。

 両親ら遺族は、自殺は上司のパワハラや超過労働が原因だとして、国に対し、慰謝料などおよそ2億800万円の支払いを求めていました。

 15日、札幌地裁は判決で、男性が上司から「バカ」「アホ」「死ね」などの暴言を日常的に受けていたことや、月に90時間を超える超過勤務を余儀なくされたことが自殺の原因であると認定。

 国に対しあわせておよそ1億2300万円の支払いを命じました。

 陸上自衛隊北部方面総監部は、控訴について、「判決内容を慎重に検討し、適切に対処します」とコメントしています。