クマ出没を想定し市街地で猟銃使用の訓練 9月から一定条件を満たせば市町村の判断で発砲に 手順確認など捕獲への早さの課題も 北海道江差町
2025年08月27日(水) 18時02分 更新
クマによる食害や目撃が相次いでいる北海道江差町で、市町村判断による市街地での猟銃使用の訓練が行われました。
江差町ではスイカなどの食害が8月だけで20件以上発生するなど、クマへの警戒が高まっています。
27日の訓練には、町や道の担当者のほか、警察や、猟友会などの約30人が参加。
江差町の担当者
「計画どおり、緊急銃猟を実施します」
訓練では、住宅地にクマが出没した場合を想定し、住民を避難させたうえでハンターが発砲して駆除するまでの手順を確認しました。
現在、市街地での猟銃の発砲は緊急性の高い場合のみ、警察の許可を得て例外的に行われます。
9月からは「住民などに猟銃で危害を及ぼす恐れがない」ことなど、一定の条件を満たせば市町村の判断で発砲ができるようになります。
訓練ではスピード感などの課題が見えてきました。
北海道檜山振興局 環境生活課 田中敏明課長
「今回初めてなので、手順を確認しながらというのもあるが、どんどん短くなれば、住民の安全を確認しながら捕獲へのスピードも上がるかなと(思う)」
クマによる被害が相次ぐ中、住民の安全を守る体制づくりが求められます。