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札幌・大通公園に喫煙所は必要?不要?仮設の設置延長で吸う人、吸わない人の声は…「区別されて、いいんじゃない」「臭いや煙がくる」

2025年07月09日(水) 17時06分 更新

札幌市が大通公園で試験的に設置した喫煙所。数を増やして分煙を進めるべきなのか、それとも喫煙所は不要なのか。公園の利用者からはさまざまな声が上がっています。

・伊藤亜衣記者
「正午ごろの大通西5丁目です。こちらの喫煙所は、お昼時ということもあり、多くの人が利用しています」



札幌・大通公園西5丁目にある喫煙所。

タバコのポイ捨てや受動喫煙を減らそうと、札幌市が2023年冬に試験的に設置しました。



・喫煙者
「やっぱりちゃんと(喫煙所が)ないといろいろな所で吸ってポイ捨てとかがある」

・喫煙者
「吸う人はこっちに来て吸えばいいだけ。(非喫煙者と)区別されてるし、いいんじゃないですか」



JR札幌駅からススキノにかけての中心市街地では、西1丁目から西4丁目にかけて路上喫煙が禁止されていて、違反すると1,000円の過料が科されますが、区域の外では路上喫煙をする人が後を絶ちません。



このため、市は西5丁目に喫煙所を設置し、路上喫煙がどれだけ減るか調べました。

喫煙所ができた西5丁目では、1日あたり51人いた路上喫煙者が35人に程度に減少。

喫煙所のない6丁目と7丁目では、変化がありませんでした。



・札幌市 秋元克広市長
「西5丁目だけでは(喫煙者を)さばききれていない実態もあるのか。実証(実験)を続けていく」



市は2025年3月末までだった喫煙所を当面の間、延長すると決定。喫煙所の増設も含めて検討していく考えです。

大通公園の喫煙所について、たばこを吸わない人は。

・非喫煙者
「公園なので座ると全部臭いや煙が(くる)」

一方、分煙のためには喫煙所を増やしたほうがいいという声も。

・非喫煙者
「歩きたばこは目線の高さに手が下りてくると、子どもが結構危なかったり。喫煙所があるとそこで喫煙してもらえる。その辺で吸われるよりはすごくいい」



公園を訪れる人たちが、気持ちよく過ごせる環境をどう整えていくのか。



喫煙所や分煙をめぐる市の判断が注目されます。

北海道ニュース24