【危険な暑さ】いつまで続く?どこまで上がる?公園の遊具で火傷の注意 スマホも車内放置で発火の恐れ 犬の散歩も要注意
2025年07月22日(火) 20時59分 更新

北海道とは思えないようなまとわりつくような暑さが、続いています。22日の日中の最高気温は、オホーツクの美幌町で今シーズン、道内で最も高い37.3℃。また佐呂間町で36.8℃など、20を超える観測地点で35℃以上の猛暑日となりました。(HBCウェザーセンター:児玉晃気象予報士)
■道東地方に熱中症警戒アラート
道東の網走、北見、紋別、十勝、釧路、根室地方に熱中症警戒アラートが発表されています。
危険な暑さで健康被害のおそれがあります。外出はなるべく短時間にして、こまめな水分補給、エアコンや扇風機を積極的に使う、見守りや声掛けも行いましょう。
23日にはオホーツクの美幌町や女満別空港では、北海道の観測史上初となる40℃まで気温が上がる予想で、本州よりも北海道が暑くなりそうです。
■暑さの原因を23日朝9時の予想天気図で解説
①強い日差し
高気圧に覆われて、晴れて強い日差しが照り付けます。この高気圧は、夏の太平洋高気圧ですが、西に勢力が強く、朝鮮半島にも高気圧が予想されます。
②上空の暖気
高気圧周辺は時計回りに風が吹くため、熱帯地域の熱い空気が大陸の方へ迂回します。その際に、大陸でさらに空気が暖められて日本列島にやってきて、北海道にダイレクトに流れ込みます。
③フェーン現象
暖かい空気が山を吹き下りるフェーン現象が加わるため、道内でも道東方面を中心に気温が上がります。
熱中症の他にも暑さによる注意点があります。
強い日差しと暑さで、公園の遊具、鉄棒や滑り台など鉄の部分が暑くなって火傷するおそれがあります。
高温になる車の中にスマートフォンや携帯扇風機など置きっぱなしにしておくとバッテリーが熱くなり、発火のおそれがあります。
アスファルト付近を歩くペットの熱中症にも注意して、散歩の時間も考えましょう。
暑さのピークはあす、あさってですが、危険な暑さは金曜日まで続きそうです。
◇HBCウェザーセンター:児玉晃 気象予報士
鳥取県出身。福祉大学で介護福祉士の資格を取得。 「タモリ俱楽部」がきっかけで気象予報士を取得。2008年から北海道で天気の仕事に携わる。 テンションも声も高めで天気の解説に熱が入りすぎてしまうことも。天気予報が減災に繋がるよう日々奮闘中。