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【引退会見】 中日・中田翔選手 ファイターズを皮切りにプロ生活18年 今季限りでグラウンドに分かれ

2025年08月15日(金) 19時35分 更新

中田翔選手の引退会見(名古屋・15日)
中田翔選手の引退会見(名古屋・15日)

中日の中田翔選手が15日午後、会見で今シーズン限りでの現役引退を表明しました。

2007年に4球団競合の末、高校生ドラフトで1位でファイターズに入団した中田選手は、2012年から4番に定着すると、2016年にはチームの日本一に貢献。

打点王を3度獲得するなど勝負強いバッティングで北海道のファンを沸かせましたが、2021年に暴力問題が発覚し、その後、ファイターズを去ることになりました。

プロ生活18年で309本のアーチを描いたスラッガーがグラウンドに別れを告げます。

<中田翔選手の引退会見>

(引退を決断した時期と理由)
2ヶ月前ぐらいですかね。この舞台、1軍の舞台で生き残るために全力でやってる中で、日々野球をやってる中で、自分自身が満足いくスイングができないだとか、思い通りに体が動かないというのを感じてきた中で、これ以上チームに迷惑をかけられないなっていうのもありまして、そういう決断を自分自身で下しました。

(18年間のプロ生活を振り返って)
日本ハムから始まり、日本ハムに中田翔という選手を育ててもらったと思っていますし、そのあとジャイアンツ、ドラゴンズ、たくさんの方にお世話になりましたし、3球団とも個人的にはすごく大好きなチームなので、そういうチームのユニフォームを着れて、すごく幸せだったなっていう風に思います。

(怪我と向き合う時間も長かった)
去年、ほんとに体重をここまで落として、まだ何年も野球をやりたいという思いはすごく強かったんですけど、情けないことにね、あまり回復もせず、ひどくなってってる一方だなっていうのも自分自身すごく感じてましたし。最後の方もなんていう、自分自身ですごくどうしようもできない状態ではあったというか、そういう感じでしたかね。

(プロ生活で悔いは)
このプロ18年間やってきた中で、はっきり言ってうまくいかなかったことの方が多かったかもしれませんし。でも、そういう厳しい世界っていうのは重々自分自身承知した上で、野球人生を続けてきた中で、悔いを1つあげるのであれば、こうやって最後拾っていただいてドラゴンズに対して全く貢献できなかったっていうのは、すごくファンの皆さんに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいですし、自分自身、やっぱすごく悔しい思いはすごく強いなっていう気持ちです。

(中田選手にとってのプロ野球生活)
本当に僕から野球を取れば何も残らないですし、小さいときから野球をやってきた中で、野球を通してほんとにいろいろな方と交流を持ってくることができましたし、僕にとっては本当に野球というものは宝物だったというか。今まで野球ありきの人生を送ってきているので、これから野球がなくなるという風に考えると、もちろん不安もありますけど、この後何か力になってくれると思いますし、野球に携われてすごく幸せだったなっていう風には思います。

(3球団で印象に残っているもの)
ドラゴンズに来て、その思い出というか、初めてお立ち台に立った時っていうのは、歓声であったり、自分自身の気持ち含め、特別な1日になりましたし、まさかあれが最後になるとは思ってなかったんですけど。ドラゴンズファンのことは一生忘れないと思います。

(感謝を伝えたい人)
どなたっていうよりも、やっぱりほんとに最後こうしてユニフォームも着させてもらってね。ドラゴンズ球団関係者であったりスタッフの皆さんにはほんとに感謝してますし、野球人生に幕を閉じられるっていうことに関しては、すごく幸せなことだと思います。

(ホームランに対する思い)
やっぱり球場の雰囲気と、一気に1発で変えられるのはホームランだと思ってるので。ホームランに対してのこだわりもすごく若い時から強かったですし、ファンの皆さんもね、そこに対してこう期待をしてくださっていたと思いますし。もっともっとホームランを打ちたかったですし、この球場でもたくさんホームランをファンの皆さんの前で打ちたかったという気持ちはもちろん強いんですけど、僕にとってホームランは本当に特別なものというか。ベースを、グラウンドを一周してる時の気持ちと言いますか、ホームランを打った人間にしかわからないような感覚だと思うので、正直なところ、もっともっとね、グラウンドを回りたかったなと思います。

(これからについて)
これからのことは全く決めてもいないので、まだどうなるかはわからないですけど、正直この2―3年きつい。精神的にもね、ちょっと色々とこう考える時期が長かった分、こういうこと言っていいのかわからないですけど、はっきり言ってこう、野球を嫌いになりかけていた自分がいたんですけど、やっぱり最後はもう1度野球を好きになって終わりたいという気持ちもやっぱ強いですし。野球にどういう形で携わっていけるかわからないですけど、今はやっぱりこのドラゴンズと一緒に、先輩・後輩がいますけど、純粋にこれからは1ファンとして。まだシーズンが残ってるんでね。それまで僕もできる限り全力で挑みながら、その後は1ファンとして、ドラゴンズの選手、中日ドラゴンズというチームを全力で応援していけたらいいなと思ってます。

北海道ニュース24