人気観光スポット『青い池』の誕生の謎に迫る ダムや橋などの観光資源×地質や地形を巡る“日本初”インフラ・ジオツーリズム 来月1日美瑛・上富良野でスタート
2025年05月26日(月) 16時33分 更新
人気観光地、北海道美瑛町の「青い池」の謎に迫る新しい形の観光ツアーが6月から始まります。
26日の美瑛町「青い池」です。
あいにくの雨にもかかわらず外国人観光客を中心に多くの人が訪れました。
この「青い池」の謎に辿るのが6月から始まる「インフラ・ジオツーリズム」です。
「インフラ・ジオツーリズム」とは、ダムや橋などを観光資源として活用する「インフラツーリズム」と地域の地質や地形を巡る「ジオツーリズム」を組み合わせた観光ツアーです。
・ツアーガイド 小倉博昭さん
「青が始まるのはここの場所です」
青い池は、美瑛川の澄んだ水に上流にある「白ひげの滝」などから流れ出るアルミニウムなどの成分を含んだ地下水が混ざることで青色になると言われています。
青い水がどこから来て、なぜ池になったのか。
「白ひげの滝」や「十勝岳の防災シェルター」などをめぐりながらその謎に迫ります。
・山望 記者
「今回のツアー限定の場所です。十勝岳の泥流被害を防ごうと美瑛川にはいくつもの堰堤が設けられました」
今から約100年前の1926年、十勝岳噴火による泥流で144人が犠牲になりました。
十勝岳は、約30年周期で噴火を繰り返していて、火山泥流の被害を防ぐため今も河川のインフラ整備が続けられています。
青い池も1988年の噴火のあとに整備された砂防施設に美瑛川の「青い水」がたまったものです。
美しい自然とインフラ施設をめぐることで、世界に誇る観光地がどのようにして誕生したのかその背景を深く知ることができます。
・ツアーガイド 小倉博昭さん
「開発局の許可も得て、普通では入れないところもある。珍しい風景も見ることができる。春先は増水しているので、滝のように迫力がある」
ツアーには美瑛コースのほかに上富良野コースがあり6月1日からスタートします。