道内初の「線状降水帯」 住宅の屋根は飛ばされ、道路は冠水、橋も損壊… 各地に爪跡 JRも178本運休
2025年09月21日(日) 23時00分 更新
21日、道内で初めて発表された「線状降水帯」による大雨で、住宅や道路などへの被害が相次いでいます。
気象庁は、21日午前3時10分に釧路地方と十勝地方に「線状降水帯」が発生したと発表しました。
石黒拓海記者「釧路市音別町の住宅街です。道路が完全に浸水してしまっています」
釧路市音別町では12時間の降水量が観測史上最大となる186.5ミリを記録。
避難した人「どんどん水位が上がってきているがここまで来たことはない」
道東の白糠町の住宅では居間まで水が入り込み、住民がボートで避難しました。
十勝の浦幌町では。
大内孝哉カメラマン「厚内川にかかる厚内橋では、橋が歪んで崩壊してしまっています」
町によりますと、橋げたなどに流木が当たり、壊れた可能性があるということです。
新ひだか町では突風で家の屋根が飛ばされました。
近隣住民「音もすごくてそれでびっくりして起きた。角材がうちの所に飛んできて、車も後ろ割れちゃってるし」
また、近くの住宅でも窓ガラスが割れ、2歳の男の子が足に軽いけがをしました。
緊急の現地調査を行った気象庁の職員は。
室蘭地方気象台 津田知志次長「かなり風が強かったということは明らか。現象自体はかなり局地的と考えている」
JRは札幌と釧路を結ぶ特急おおぞらなど178本が運休しました。
雨のピークは過ぎましたが、土砂災害や河川の氾濫などに引き続き注意が必要です。