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札幌市の研修施設 女子浴室シャワーから基準値80倍超のレジオネラ属菌 検査で発覚するも3か月以上未対応 利用者約4000人に健康被害確認されず

2025年05月09日(金) 21時37分 更新

「札幌市青少年山の家」HPより
「札幌市青少年山の家」HPより

札幌市の研修施設「札幌市青少年山の家」が、浴室シャワーから基準値の80倍を超えるレジオネラ属菌が検出されていたにもかかわらず、3か月以上、浴室の使用を続けていたことがわかりました。

「札幌市青少年山の家」によりますと、今年1月31日に水質検査を実施した際、女子浴室のシャワーから基準値の80倍を超えるレジオネラ属菌が検出されました。

検査を行った業者は2月28日に検査結果を施設に文書で送付しましたが、施設側が菌が検出されたという内容を見落としていたため、浴室の使用が続けられていました。

3か月以上が経過した5月8日になって、業者が検査結果を電話で報告したことから、施設は女子浴室の使用を中止しました。

検査実施日の2週間前となる1月17日から5月7日までの施設の利用者数は3861人に上りますが、現在のところ健康被害の報告はないということです。

施設では、浴室の清掃、消毒をしたうえで再検査を行っていて、結果が判明して保健所の判断が下り次第、女子浴室の利用を再開する方針です。

「札幌市青少年山の家」は1989年に設置され、主に市内の小中学校の宿泊学習などの受け入れ先として利用されています。

北海道ニュース24