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暗号試算で1000万円以上集金か”マイニング事業”で違法契約 預託法違反容疑で岩内町の男(43)逮捕 全国2例目

2025年08月18日(月) 18時17分 更新

押収したマイニング用のパソコンなど(北海道警提供)
押収したマイニング用のパソコンなど(北海道警提供)

 運用益を還元すると約束して、暗号資産の“マイニング事業”へ出資させる違法な契約を結んだとして、北海道岩内町に住む男が逮捕されました。

預託法違反の疑いで逮捕されたのは、岩内町の自営業、福田貴雄容疑者(43)です。

警察によりますと、福田容疑者は2023年11月ごろから2024年3月ごろまでの間、事業者の登録がないにもかかわらず、岩内町に住む知人など4人に対し「マイニングで得た利益の70パーセントを報酬で支払う」と説明し、マイニング用のコンピューターを販売して運用する違法な契約を結んだ疑いが持たれています。

預託法違反の疑いで岩内町の自営業、福田貴雄容疑者(43)を逮捕(北海道警提供)
マイニングとは、暗号資産の取り引きなどのデータを保存する作業を行い、その対価として報酬を得る行為で、福田容疑者はこの契約で1人につき100万円を出資させ、総額で1000万円以上集めたとみられています。

報酬が支払われないため、知人らが警察に相談したところ、犯行が明らかになりました。

調べに対し、福田容疑者は、「やったことに間違いないが、これが法律違反だとは知らなかった」と容疑を一部否認しているということです。

預託法違反事件について捜査している岩内警察署
こうした事業者が、商品の販売と同時に、その商品を預かり運用益を消費者に還元すると約束して、高額な商品を販売する販売預託商法は、預託法で原則禁止されていて、2022年6月の改正法施行以来、逮捕は全国で2例目だということです。

警察は、余罪も含め捜査を進めています。

北海道ニュース24