【猛暑パニック】エアコンがない高齢者をシェルターに送迎「町に感謝だね」量販店はスポットクーラーの入荷追いつかず…熱中症で恵庭市の85歳男性が重症
2025年07月25日(金) 22時25分 更新
北海道は、25日も危険な暑さとなりました。
今村朋慎記者(午前10時・北見市)
「午前10時の北見市です。北見らしくないじめッとした暑さが続いています。気温計は31.7度まで上昇しています。暑いです」
上空の暖かい空気と日ざしの影響で、内陸を中心に猛烈な暑さとなった道内。
25日の最高気温は、オホーツク地方の遠軽町で37.2度、北見で37度、帯広で36.1度などとなっていて、北見は5日連続、帯広は4日連続の猛暑日となりました。
北見市民
「やっぱり地球が壊れている。こんなことないもんな」
「エアコンがありませんので、風通しよくして、扇風機はあちこちでかけて」
こうした中、十勝地方の鹿追町では、23日から家にエアコンのない高齢者を役場の職員がクーリングシェルターまで送迎するサービスが始まりました。
25日13人の高齢者が送迎サービスを利用し、エアコンの効いた室内で思い思いの時間を過ごしました。
利用者
「このまま辛抱して生活していたら、倒れてしまうと自分で感じたんです」
「私は車持っていないからね。いやぁ気持ち良いな」
「入ってきたら涼しくてね。これは町に感謝だね」
高齢者に大好評の送迎サービス、急きょ始めたきっかけは職員のアイディアでした。
鹿追町保健福祉課 渡辺弘樹課長
「シェルターまで私たち職員が運んでなんとか涼しんでもらって、危険な暑さから守りたいということで職員の提案があって」
一方、連日の猛暑で飛ぶように売れている物も…。
大西結衣記者
「こちらでは、きょう入荷したばかりのスポットクーラーに大勢の人が集まっています」
取り付け工事が必要なく、扇風機よりも部屋を冷やすことが出来る「スポットクーラー」です。
この店では品切れが続いていましたが、午前中におよそ60台を新たに入荷しました。
客
「自分の部屋もサウナみたいな状態なので、そちらにおいて快適に過ごそうかなと思っていました」
「居間とかにはエアコンついているんだけど、ちょっとした小部屋にあった方がいいかなと思って」
ジョイフルエーケー屯田店 新酒英暁副店長
「前年比で150%を超えて始めているので、どんどん需要が高まっていると感じます。非常に品薄になっていて、私どもも一生懸命探しているんですけども、なかなか追いつかない状態」
各地の消防によりますと、25日は少なくとも58人が熱中症の疑いで病院に搬送されていて、このうち恵庭市では自宅で倒れていた85歳の男性が脱水症状などのため重症となっています。