「適正価格だとは思っていない」コメ価格が3週連続の値下がりも高止まり続く コメ産地の北日本は比較的安い傾向
2025年06月18日(水) 16時27分 更新
HBC昼ニュースで放送
高止まりが続くコメの価格。
随意契約による備蓄米の販売が、北海道内でも始まってから初めてとなるJAグループの会見が18日開かれました。
ホクレン 柏木孝文 副会長
「今後の需給が安定し、消費者の消費減退につながることなく、しっかりと安定供給を努めていきたい」
16日に発表された全国のスーパーのコメ5キロあたりの平均価格は4176円。
2023年8月以来となる3週連続の値下がりで、随意契約による備蓄米やブレンド米の割合が増えたことが主な要因とみられます。
また、都道府県別の店頭価格も公表されました。
こちらは、随意契約による備蓄米を含まないものですが、消費税抜きの価格の中央値で、北海道は5キロ3180円。
全国で3番目に安くなっています。
このほか、東京都は3580円、大阪府は3899円、福岡県は3299円でした。
最も安い愛知県は2980円で、最も高い滋賀県との価格差は1400円に達しています。
さらに、西日本では価格が3000円台後半と比較的高い傾向にある一方で、コメの産地である北日本は3000円台前半が多く、地域による価格の差が顕著です。
JA北海道中央会の樽井功会長は…。
JA北海道中央会 樽井功 会長
「5キロ4000円以上が適正価格だとは思っていない。(生産者と消費者が)この価格なら納得できるというところを早く見極めたい」
消費者も生産者も安心できるコメの価格形成が急がれます。