今回の地震は東日本大震災級の揺れ 専門家「数時間後、半日後、あるいは1日後に津波が観測される可能性もあるため、継続して警戒を」
2025年07月30日(水) 21時16分 更新
30日午前8時25分にカムチャツカ半島付近を震源とする強い地震が起き、北海道に津波警報が出されました。車で避難する住民(30日・北海道苫小牧市)
北海道大学地震火山研究観測センターの髙橋浩晃教授は、今回の地震を「東日本大震災クラスの巨大な地震」と位置づけていて、このあと、さらに大きな津波が観測される可能性があるとしています。
北海道大学大学院 理学研究員地震火山研究観測センター 髙橋浩晃教授は、
「今回の地震は、北海道の十勝沖あるいは根室沖で起こる地震と同じような、太平洋プレートの沈み込みに伴う巨大な地震とみている。東日本大震災に匹敵するくらいの非常に大きな地震。北海道と同じように太平洋プレートが陸の下に年間10センチという非常に速いスピードで沈み込んでいて、地震を起こすひずみエネルギーがたまりやすい特徴がある場所になっている」
「7月20日にM7.4の地震が起こっていて、いわゆる前震だった可能性がある。今回のように、日本から離れたところで起こる地震の場合には、第一波より後に来る波が高い事例が知られている。そういう高い波が、数時間後、半日後、あるいは1日後に一番高くなる可能性もあるので、警戒して避難は必ず続けてほしい」と話しています。屋上に避難する住民(30日・北海道むかわ町)
避難所の様子(30日 北海道浦河町)
避難所の様子(30日 北海道函館市)