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釧路湿原周辺で建設が進むメガソーラー 事業者が法律で必要な申請を行っておらず 北海道が工事の一部中止を勧告 事業者「今後に関しては協議していく」

2025年09月02日(火) 16時28分 更新

釧路湿原の周辺でメガソーラーの建設を進める事業者が、法律で必要な申請を行っておらず、北海道は、2日、工事の一部中止を事業者に勧告しました。



大阪府に本社を置く「日本エコロジー」は、釧路市北斗の民有地に約6600枚の太陽光パネルを設置する計画です。



森林法では、森林区域に0.5ヘクタール以上の太陽光発電施設を建設する場合、都道府県の許可が必要と定めています。



建設予定地は全体で約4.3ヘクタールですが、北海道の調査ではこのうち0.86ヘクタールについて、森林法が適用されるにもかかわらず、許可の申請がされていませんでした。



このため、北海道は2日正午、工事の一部中止を事業者に口頭で勧告しました。



北海道 水産林務部 岡嶋秀典 部長
「(事業者に対し)改めて文書による中止勧告を行い、違法行為に至った経緯等聞き取りのうえ、厳重注意を行い、従わない場合は中止命令を発出するなど厳正に対処する。」

勧告を受けたことについて日本エコロジーは「事実として受け止める、違反部分の今後に関しては協議していく」としています。



一方、計画を巡っては、タンチョウの生息地が近いことなどから、釧路市教育委員会が事業者に環境への影響を再調査することなどを求めています。

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