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「漁師を40年やっていて初めて」スルメイカ漁が不漁で初競り見送り 1匹も取れず帰ってきた漁船も…1965年の市場開設以来初 北海道南部

2025年06月02日(月) 09時07分 更新

不漁でイカが1匹も入っていない漁船の生けす
不漁でイカが1匹も入っていない漁船の生けす

北海道南部のスルメイカ漁が1日に解禁され、全国有数のイカの水揚げ地として知られる函館市からも、イカ釣り漁船が一斉に出漁しましたが、著しい不漁で、市場では競りが成立しない異例の事態となりました。



2日午前4時ごろの函館漁港には、漁業者や乗組員の姿はなく、静まりかえっていました。

例年、津軽海峡や松前町沖の日本海で取れたスルメイカを積んだ漁船が帰港し、水揚げしていますが、2日は出漁した11隻の漁獲をすべて合わせても、数匹しか取れませんでした。

漁業者によりますと、1匹も取れずに帰ってきた漁船も多く、取れたスルメイカは、自分たちで消費したということです。

ある漁業者は「4杯しか取れなかった。これだけ取れないのは漁師を40年やっていて初めてだ」と、肩を落としていました。



この不漁で、函館市水産物地方卸売市場では、2日早朝に予定していた今シーズンのスルメイカの「初競り」を見送りました。



市場によりますと、出漁したのに不漁でスルメイカの競りが行われなかったのは、1965年の開設以来初めてだということです。



函館の漁業者によりますと、2日は出漁せず数日様子を見て判断したいと話しています。

北海道ニュース24