「少年よ大志を抱け」クラーク博士の名言は札幌ではなく北広島だった…誕生の地にクラーク像を クラウドファンディングで建設費用を募集
2025年06月12日(木) 16時03分 更新
「少年よ大志を抱け」は、札幌農学校の初代教頭クラーク博士が残した名言ですが、この名言をめぐって新たなクラーク像を建てる計画が北広島で進んでいます。
ビラ配りをする男性
「ボーイズビーアンビシャス!」
この日、北広島駅前でビラ配りをしていたのは、市民らで作る認定NPO法人『クラーク会』です。
『クラーク会』は、北海道大学の前身、札幌農学校の初代教頭、クラーク博士の教えを広める活動をしています。
『クラーク会』理事長・藤田久雄さん
「クラークの銅像を(クラークが学生たちと)別れた場所に来年建立しようと。来年は、クラークさんの生誕200年になります」
クラーク像といえば北大のキャンパスにある「胸像」や、さっぽろ羊ケ丘展望台で右手を挙げてポーズをとる「全身像」が有名ですが、北広島で計画されているのは「馬上像」です。
高さは台座を含めて約4メートル、幅は約2メートルの大きさで、馬にまたがった博士が右手に帽子を掲げるデザインです。
片山侑樹記者
「旧島松駅逓所、その向かいのこの土地に来年8月、クラーク博士の馬上像が作られるということです」
なぜ、北広島市に新たなクラーク像を建てようと計画しているのか。『クラーク会』の理事長・藤田久雄さんを再び訪ねました。
『クラーク会』理事長・藤田久雄さん
「クラークさんが札幌農学校の教頭を辞して、アメリカに帰国するときに、見送りの学生たちに馬上から『ボーイズ・ビー・アンビシャス』と別れた場所が(北広島市の)島松だった。その情景を銅像にしたいと」
クラーク博士のあの名言が生まれたのは、実は札幌ではなく、現在の北広島市島松にあった「島松駅逓所」だったのです。
しかし、この事実はあまり知られていません。
街の人
「(クラークの名言といえば?)ボーイズ・ビー・アンビシャス。(どこで言ったか知っていますか?)羊が丘の展望台・・・?」
「思いつくのは札幌。札幌農学校?」
『クラーク会』理事長・藤田久雄さん
「ボーイズビーアンビシャスと言った別れの場面を再現することで、一気にこの話がみなさんに知れ渡るのではないか」
「(クラーク精神を)青年だけではなく皆さんに広めていきたい。何とかこのプロジェクトを実現させたい」
あの名言の本場に新たなクラーク像を。
『クラーク会』は、銅像を建てる費用をクラウドファンディングで募っていて、2026年8月の完成を目指しています。