「殺す気持ちはなかった」起訴内容否認 当時82歳の妻を殺害した罪に問われている85歳の男の初公判 検察は殺意あったと指摘 札幌地方裁判所
2025年09月08日(月) 18時28分 更新
北海道伊達市で、当時82歳の妻の首を絞めて殺害した罪に問われている85歳の男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を否認しました。
伊達市の船田辰雄被告(85)は2024年9月、自宅で妻の芳子さん(当時82)の首を腕などで絞めて殺害した罪に問われています。
8日に札幌地裁で開かれた初公判で、船田被告は「腕でしめる行為はしていない。殺す気持ちはなかった」と起訴内容を否認しました。
冒頭陳述で検察は「のどの軟骨が折れて断裂していたことから、皮膚の上から相当強い力で圧迫した」として、殺意があったと指摘。
一方、弁護側は「被告は犯行時、軽度の認知障害のほか酒に酔った状態でもあり、胸を押さえつけていた手が首に入ってしまった」として、傷害致死罪に当たると主張しました。
判決は29日の予定です。