60代ベテラン運転士が必要な操作を“失念”し自動停止装置が作動 札幌駅構内で列車に非常ブレーキがかかり緊急停止 乗客4人が転倒負傷 JR北海道
2025年05月15日(木) 19時17分 更新

JR北海道は15日、札幌駅構内で普通列車が急停止し、乗客4人がけがをしたと発表しました。
JR北海道によりますと、15日午前8時10分ごろ、札幌駅構内であいの里公園発札幌行きの普通列車(6両編成)が急停止しました。
列車にはおよそ560人が乗車していて、このうち4人が転倒するなどし、駅員らにけがを申告しました。
けがの程度など詳細はわかっていませんが、それぞれ自力歩行が可能で、救急搬送はせず、4人は目的地に向かったということです。
急停止の原因についてJR北海道は、当時、駅構内に設置されているATS=自動列車停止装置に不具合が発生していて、15日早朝から使用停止にしていました。
しかし、60代の運転士が車両側のATSのスイッチを切り忘れたことで、非常ブレーキが作動したということです。
この急停止により、札幌駅への到着は5分遅れたほか、普通列車2本が運休しました。
不具合が生じていたATSはすでに交換され、正常に作動しているということです。