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札幌の小児科…日祝の当番体制が2か所に縮小へ「あとどれだけやっても長く続かない」背景に小児科の減少 74施設⇒46施設

2025年08月21日(木) 20時29分 更新

札幌市で、日曜・祝日の小児科の当番医体制が、10月以降に現在の3~4か所から2か所に縮小することになりました。

札幌市西区のクリニックを経営している、札幌市小児科医会・会長の古田博文さんです。

平日の診療に加え、2か月に1回ほど、日曜・祝日に当番医として風邪を引いた子どもたちを診てきました。

ところが…。



札幌市小児科医会 古田博文会長
「なんとか今の体制を維持しようとやってきたが、もうあとどれだけやっても長く続かないのが分かっているので、秋から減らす決断をした」



札幌市小児科医会は、10月から日曜祝日の当番医の体制を現在の3~4か所から2か所に縮小することを決めました。

背景にあるのは、当番医を担う小児科の減少です。



10年前には74施設ありましたが、少子化や開業医の高齢化などを背景に、2025年は46施設まで減り、数か月に1度だった当番医の回数が増え続けています。

札幌市小児科医会 古田博文会長
「日曜も(診療を)して、月曜も通常の診療をするとなると、職員の負担がどんどん大きくなる」



当番医が2か所に減ることで、インフルエンザの流行期などには、1日で200人以上の患者が殺到することも想定されるといいます。



札幌市小児科医会 古田博文会長
「(札幌は)面積が広いので、2~3か所の拠点のようなものを作っていかないと、なかなかうまくいかない」



札幌市は休日の日中に小児科診療を担う拠点について、専門家らでつくる審議会で検討していて、夜間急病センターの施設の活用などが浮上しているということです。

北海道ニュース24