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一気に季節が動き出す北海道 8日以降は山で雪を降らせるほどの寒気 一方でこの冬から〇〇の観測がなくなる! なぜ? 《HBCウェザーセンター・気象予報士が解説》

2025年10月06日(月) 12時18分 更新

最後の「初霜」を観測した日の北海道旭川市(2024年10月10日)
最後の「初霜」を観測した日の北海道旭川市(2024年10月10日)

 気象庁ではこれまで、全国の気象台や測候所で、初霜や初氷の観測を職員の目視で行っていましたが、この観測が昨季の冬を最後に終了しました。

理由としては、技術の進歩で推計気象分布などの面的情報が提供できるようになったこと。

推計気象分布(6日・午前11時)
また、農作物に霜害のおそれがある場合に発表される「霜注意報」、水道凍結のおそれがある場合に発表される「低温注意報」の利用が進んでいることも理由の一つです。

なお、初雪や初冠雪の観測は今後も継続されます。

6日夜の中秋の名月は、北海道内の広い範囲で見られそうです。

ただ、上空には寒気が流れ込んでおり、穏やかに晴れるあす朝は、地上付近の熱が上空へ逃げる放射冷却が強まります。

北海道旭川市や北見市など内陸を中心に最低気温は5℃を下回り、霜がおりるような寒さに。

上川地方の幌加内町や宗谷地方の枝幸町など北海道北部の一部では0℃くらいまで下がり、今シーズン初めての氷点下となる可能性があります。氷が張るようなところもあるでしょう。

7日の北海道の予想最低気温(6日・午前11時発表)
今週の北海道は季節が大きく動き出し、8日以降は山で雪を降らせるほどの寒気が流れ込みます。

体調管理に気を付けて、また峠越えは冬タイヤの準備も必要になりそうです。

■児玉晃 HBCウェザーセンター・気象予報士

鳥取県出身。福祉大学で介護福祉士の資格を取得。 「タモリ俱楽部」がきっかけで気象予報士を取得。2008年から北海道で天気の仕事に携わる。 テンションも声も高めで天気の解説に熱が入りすぎてしまうことも。天気予報が減災に繋がるよう日々奮闘中。

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