生活費に充てた…50代の男性教諭が児童の教材費約28万円を私的流用 授業への影響はなし 北海道北広島市
2025年06月04日(水) 20時32分 更新

北海道北広島市の小学校に勤務する50代の男性教諭が、児童の教材費約28万円を私的に流用していたことが分かりました。
私的流用していたのは、北広島市立小学校の50代の男性教諭です。
北広島市教育委員会によりますと、5月28日、男性教諭から金銭に関する相談を受けた同僚が、校長に報告。
これを受け、翌日29日、校長が男性教諭に事情を聴いたところ、教材費として集めた教材費を私的に流用していたことを明らかにしたということです。
私的流用した金は、担任を務める児童の教材費計27万6140円で、4月から5月にかけて集金したものでした。
男性教諭は、校長と話したその日のうちに全額を返済。
また、教材は6月中旬に使用予定で、その後、教材の発注、支払い、納品が行われ、児童の学習に影響が出ていないことから、市教委は、警察への被害届は出さない方針です。
男性教諭は「困窮していた。生活費に充てた」などと話していて、反省しているということです。
小学校は、3日に保護者説明会を開き、経緯と対応について説明しました。
また、北広島市教委は、3日、臨時の校長会議を行い、金銭管理の徹底、教職員同士が互いに指摘しあえる環境づくり、再発防止のための管理体制の徹底を図ることなどを共有しました。
北広島市教育委員会の吉田孝志教育長は「このたびは、教職員に信頼を寄せる児童生徒や保護者を裏切ることになり、市民の皆様に多大なるご迷惑とご不安をおかけし、深くお詫び申し上げます。このたびの不祥事事案は、善悪の判断を教える学校に勤務する者としてあってはならないことであり、決して許されない行為で誠に遺憾であります。今後は二度とこのような不祥事を起こさないよう指導を徹底し、再発防止と信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
男性教諭の処分については、今後、道教委が決定する予定です。