メールやLINEで“すれ違い”若者世代は大人世代の長文に困惑?溝を埋めるには一問一答で答えられる質問と絵文字を1つ添える
2025年06月12日(木) 18時18分 更新
先週、「若者はLINEにまる「。」をつけない大人のためのSNS講義」という本が出版されました。
LINEやメールで、褒めたつもりが相手の感情を害してしまったり、笑顔スタンプを送ったのに嫌味と受け取られたりといったすれ違いがおこること、ありませんか?LINEやメールでのすれ違いをふせぐため、どうすればよいのか取材を進めました。
■街の声は…
・50代女性
「私はちゃんと送ってるけど、主が読み違える。『○○を買ってきてね』と送ったら、夫が別の商品買ってくる。これだったらいらないのに…。LINEだと伝わっていない。(夫が)ちゃんと読まないから」
こちらの男性は、トラブルがあった妻を慰めたつもりが、責められたと勘違いされたそうです。
・40代男性
「(妻に)大丈夫だよという意味でLINEを送ったのに、(妻に)『え、私が悪いの?』と解釈された。内容がシビアだと結構LINEは誤解が生じるのかな」
・30代女性
「おばあちゃんからのLINEは、ん?と思うことがたまに…。LINEの特長は、長くて絵文字がたくさんついていて、結局何が言いたいのか分からないけど、なんだか楽しそう」
そんな80代のおばあちゃんのLINEがこちら!まず30代の女性が1歳の娘のことについてLINEを送りました!
■84歳のおばあちゃんとのLINEやりとり
30代のお母さん:おとちゃんは随分といろいろな言葉をしゃべるようになってきて、お歌も歌ってます 会えるのが楽しみだね!
84歳のおばあちゃん:可愛い口で歌ってるの想像するだけで楽しい 3日続いた大雪と風 16日やっと収まり、室外機除雪、腰にゴムベルト巻いて…介護認定の調査の人、今帰りました 84歳、生きる事に疲れる事有るけど少しでも頑張るのも自分の為 ありがとう
堀啓知キャスター)
おばあちゃんは、近況報告をしたかったんですよね。おばあちゃんの気持ちもよくわかるけど、LINEのやり取りという点では少しずれているかも。
アンヌ遥香さん)
私は返答に困ったときに面白いスタンプで返すという習慣があるんですけど、誤解されたケースもありました。
大川哲也さん)
私は若い人のLINEについていけません。若者が細切れにLINEを送ってくるのが、何を言いたいのかわからない。
では、なぜ世代間でLINEやメールですれ違いが起こるのでしょうか?
◆LINEすれ違いはなぜおこる?
先週、出版された『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講座』の著者で、ITジャーナリストの高橋暁子さんは…
・高橋暁子さん
「LINEなどのメッセージのやりとりは、言葉とかスタンプとか返事の速度などに対する感覚が人によって違うので、誤解を生みやすくなっています」
「自分が常識だと思っていることを言語化できていない」
「本来だったら、対面でコミュニケーションをとるのが一番簡単なんですけど、文章でコミュニケーションする場合は、正確な意図を明確にすべて文章化して伝える必要がある」
「世代によって違うことが特に多いんですけれども、大人世代は、1回のやりとりでしっかりすべてを伝えようということで、長い文章で、すべてを書くので、要件があるときだけ送る」
「若者世代は、長文で返信するってことが基本ない」
「『ひま、なに?』『ごはんいこ』『いいよー』『なにたべる?』『焼肉』『やっぱ中華がいい』『じゃあ中華で』『どこいく?』『ラーメン』
という具合に若者世代は、短文でチャットのようなやり取りをするので、スピーディなのが正解なんですね」
◆すれ違いを防ぐには?
高橋暁子さんによりますと…
・大人世代が若者にLINEを送る際は、一問一答で答えられるような質問を投げかける
・絵文字を1つつけるとポジティブな印象になる
若者世代は上の世代をただでさえ怖いと感じているので、特に大人世代が若者世代に寄り添うことがトラブルを防ぐことになるかもしれません。