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「歩道からクマが飛び出してきて急ブレーキ」未明の北海道苫小牧市でクマの目撃相次ぐ 近くの公園ではクマの足跡発見 市が注意呼びかけ

2025年06月03日(火) 16時49分 更新

公園内で見つかったクマの足跡(苫小牧市提供・3日)
公園内で見つかったクマの足跡(苫小牧市提供・3日)

北海道苫小牧市の住宅街で、3日未明、体長約1.5メートルのクマの目撃が2件相次ぎ、市は同一の個体とみて付近をパトロールするなど、警戒を強めています。

公園内で見つかったクマの足跡(苫小牧市提供・3日)
目撃されたのは、体長約1・5メートルほどのクマ1頭です。

クマの目撃があったのは、苫小牧市拓勇東町2丁目6番地の「沼ノ端北7号公園」で、3日午前0時45分ごろ、付近を車で通りかかった人が、公園内にクマがいるのを目撃し、警察に通報しました。

また、約30分後の午前1時15分ごろには、公園から約2キロほど離れた国道36号線の拓勇西町7丁目7番地付近を車で走行していた別の目撃者から「歩道からクマが飛び出してきため急ブレーキをかけた」と、警察に通報がありました。

公園内で見つかったクマの足跡(苫小牧市提供・3日)
苫小牧市は警察からの連絡を受け、午前6時半前に市職員と猟友会会員からなる「ヒグマ防除隊」による調査を実施したところ、最初の目撃があった「沼ノ端北7号公園」内でクマの足跡を発見したということです。

苫小牧市によりますと、3日夕方現在、この2件のほかに目撃情報はなく、人や建物などへの被害はないということです。

クマ出没注意の看板(苫小牧市提供・3日)
これを受け、市は、公園内と国道沿いにクマ出没の注意看板を設置しました。

クマが目撃された場所の近くは住宅街で、小学校や中学校もあります。

3日時点で、今後の集団登校や下校の対応は予定していないということですが、6日夜まで、市の広報車でパトロールや注意喚起をする予定ということです。

市は、目撃地点の周辺では、早朝や夜間の外出は出来るだけ控えるほか、万が一、クマと遭遇した場合には背を向けて走らずにゆっくり後退し、安全な場所に避難をして警察に通報するよう呼び掛けています。

北海道ニュース24