生まれつき脚に障害のアムールトラ「ココア」旅立つ 懸命に生きた17年「もうがんばらなくていいよ、ゆっくりね」北海道・釧路市動物園
2025年06月19日(木) 20時00分 更新
生まれつき脚に障害があり、懸命に生きる姿が全国のファンに愛された釧路市動物園のアムールトラの「ココア」が、18日、死にました。
18日夜、ひっそりと息を引き取ったココア。
5月に17回目の誕生日を迎えたばかりでした。くわしい死因は、まだ分かっていません。
動物園に設置された献花台には、山口良雄元園長との写真が飾られています。
・山口良雄 元園長
「ずっとがんばれ、がんばれだった。もうがんばらなくていいよ、ゆっくりね。本当にありがとう、その思いしかない」
ココアは2008年に2頭のきょうだいとともに、仮死状態で生まれました。
ココアともう1頭のタイガが息を吹き返し、脚に障害がありながらもすくすくと成長。
人間だと70歳に相当するココアは、近頃はマットの上で過ごすことが増えていました。
2024年の末からは体調を崩し、4月には、展示を一時中止したものの、その後、再開。
しかし、17日からは再び、治療のため展示を中止していました。
脚に障害がありながら17年間、懸命に生き続けたココア。
動物園は、献花台を当面の間、設置します。