参院選まであと2か月?北海道選挙区でも9人の立候補予定者の動きが活発に 物価高対策やエネルギー問題など多くの争点
2025年05月20日(火) 15時31分 更新
2か月後の投開票が予想される参院選に向け、これまでに北海道選挙区で立候補を表明している9人の動きも活発になっています。
改選3議席を争う北海道選挙区は前回、自民党が2つの議席を取りましたが、状況は一変。
石破内閣の支持率は、直近のJNN世論調査で33.3%と6年前の安倍内閣の時から20ポイント以上も下がり、逆風が吹いています。
そんな状況を打開すべく、大型連休の最終日、北海道南部の森町の祭りに姿を見せたのは自民党の現職・高橋はるみ氏です。
自身の政治資金収支報告書への不記載問題など、もう一つの逆風が吹く中で、高市早苗経済安全保障担当大臣も激励に。
2期目に向け、体制の引き締めをはかります。
自民党・現職 高橋はるみ氏(71)
「こういう政策をやっていて、またこれからも目指していく、このことを愚直に愚直に有権者の方に訴えていく」
こちらも2期目を目指す、自民党の現職・岩本剛人氏です。
自民党・現職 岩本剛人氏(60)
「まだまだ名前も知られていないのは十分承知です」
前回は高橋氏の影で知名度の拡大に苦心し、「戦友」と呼び合う鈴木知事の応援を得て、議席をものにした岩本氏。
今回は「現職」としての実績が問われます。
自民党・現職 岩本剛人氏(60)
「物価高騰対策で責任ある与党がどういうことをするのか」
一方、2024年の衆院選以降、勢いに乗るのは立憲と国民です。
立憲民主党 野田佳彦代表
「教育の分野において、いま立憲民主党で最も参議で実績を持ち、期待できる人が勝部賢志さんであります」
野田代表の激励を受けたのは、2期目を目指す立憲民主党の現職・勝部賢志氏。
19年間の小学校教員の経験をいかし、授業料の無償化や、物価高騰を上回る年収アップを訴えます。
立憲民主党・現職 勝部賢志氏(65)
「さまざまな道民の声をしっかり受け止めて、そのことを通じて選挙戦、その方々の思いをしっかりと形にする」
国民民主党・新人 鈴木雅貴
「おはようございます!」
早朝の街頭に立つのは国民民主党の新人、鈴木雅貴氏。
大手証券会社で勤務経験を持つ1児の父で、党に吹く追い風に乗り子育て世代や現役世代へ所得保障の実現を訴えます。
国民民主党・新人 鈴木雅貴氏(33)
「限られた時間の中で、できるだけいろいろな地域をまわって、支援者の声を聞いていきたいと思っております」
共産党は、新人の宮内史織氏。
組織の高齢化で党の力に陰りが見える中、財源を示した物価高対策やジェンダー問題に積極的に取り組みます。
共産党・新人 宮内史織氏(32)
「いま日本の政治は年配の男性の政治家が圧倒的に多いので、女性の国会議員が増えて、女性もきちんと決定の場に関わる」
れいわ新選組からは元旭川市議の新人、野村パターソン和孝氏が立候補を表明。
自らSNSで呼びかけて、集まったボランティアに活動を支えられながら、消費税の廃止・積極的な財政支出を訴えます。
れいわ新選組・新人 野村パターソン和孝氏(70)
「自民党の考え方はもう時代遅れになってしまった。だからそこに対して新しい経済政策」
NHK党から出馬表明した新人の戸塚淳士氏は、凶悪な少年犯罪への対策や癒着の根絶を訴えます。
NHK党・新人 戸塚敦士氏(52)
「NHK党北海道選挙区公認候補者として、北海道の安全安心のために色々活動していきたいと考えています」
参政党からは元倶知安町議で新人の田中義人氏。
自民党から保守層が流れ込み党勢は拡大していると強調します。
参政党・新人 田中義人氏(53)
「北海道で生活してきた方たちの生活を守る政策が必要だと思います。しっかりそこを訴えながら次世代につなごうと」
日本保守党は元道議の新人、小野寺秀氏を擁立。
SNSでの発信力を武器に保守層の受け皿を目指します。
日本保守党・新人 小野寺秀氏(61)
「電気代が高いとか、自然再生エネルギーの基地がたくさん出来すぎているのではないかとか、多くの問題を北海道から訴えていきたいと思います」
物価高対策やエネルギー問題など多くの争点を抱える参院選。
決戦へ、各候補者の動きがさらに熱を帯びていきます。