オホーツク海でとれたホタテ丼が450円?漁協が学食に無償提供 「感謝を込めて」学生の多くが漁協でアルバイト 将来は働き手への期待も
2025年06月17日(火) 16時12分 更新
北海道網走市の大学の食堂に地元の海の幸を使った限定メニューが並びました。
おいしいのはもちろん、そこには「感謝」がいっぱい詰まっています。
網走市にキャンパスがある東京農業大学の学食です。
長い列の先にあるのは…。
地元オホーツクの海で育ったホタテが乗った丼ぶりと、網走湖でとれたしじみの味噌汁。
セットで450円です。
学生
「おいしいです、並んだかいがありました」
このメニューに隠されたテーマが。
網走市農林水産部 梅村咲央莉さん
「特に網走の漁協は、多くの学生アルバイトに支えられているので、感謝を込めて実施しています」
学生たちの多くは、地元の漁協でアルバイトをした経験があり、日ごろの感謝の意味を込め、漁協や市が食材を無償提供したのです。
学生
「むちゃくちゃうれしい。また働きにいきます」
「ここじゃないとできないので、食べられない」
「こっちも手伝ってお金もらえるし、これからも(アルバイトを)続けていきたいなと思います」
2020年から毎年行われているこの取り組み。
網走市は、地産地消のほか、地元の水産業に関心を持ってもらい、将来、働き手になってほしいという期待も寄せています。