「活発に動き回って大変興味深い」 札幌市の円山動物園がマレーグマ2頭を台湾から受け入れへ 過去には死亡事故 飼育員研修など進め将来は繁殖も取り組む方針
2025年08月06日(水) 18時23分 更新
札幌市の円山動物園が2025年度中に、絶滅危惧種のマレーグマ2頭を台湾の動物園から受け入れることになりました。
札幌市円山動物園(飼育展示) 林紘太郎 係長
「木に登って高い所で過ごす時間が多いクマ」
円山動物園が受け入れるのは、現在、台湾の台北市立動物園で飼育されている、メスの「シャオションメイ」と、オスの「ションバー」のきょうだいです。
円山動物園にはマレーグマの飼育で悲しい経験があります。
2015年7月、飼育していたメスのマレーグマ「ウッチー」が、オスと同居訓練中のけんかが原因で死ぬ事故が起きました。
一方で、マレーグマは森林伐採や毛皮の密漁などで個体数が減り、絶滅危惧種に指定されています。
札幌市円山動物園(飼育展示) 石橋 佑規 課長
「さまざまな改善を行ってきた。飼育の体制や飼育員の研さんも含めて多くの取り組みをしてきた」
円山動物園は飼育員の研修や獣舎の再整備を進め、受け入れる2頭が札幌市の環境に慣れたら一般公開を始める計画です。
また、飼育の状態が安定すれば、国内の動物園から別の個体を迎え入れて、繁殖にも取り組みたいとしています。