世界自然遺産「知床」観光船シーズン始まる 観光船沈没事故から3年…事業者は安全運航を徹底 初日は波高1メートル超で小型観光船は出航せず
2025年04月28日(月) 16時34分 更新
知床半島にも遅い春が訪れ、北海道斜里町では28日から観光船の運航が始まりました。
ナギーブ モスタファ 記者
「大型連休の前半、知床半島は観光客でにぎわっています」
手つかずの雄大な自然が広がる知床。
本格的な観光シーズンを迎え、斜里町では28日からウトロ漁港を拠点とする観光船の運航が始まりました。
28日は「大型観光船おーろら」が、カムイワッカ湯の滝までのコースを運航し、観光客は海から見る知床の自然を楽しみました。
茨城から来た観光客
「流氷で削られて穴が出来ている洞窟が私の中で一番(よかった)」
また、小型観光船事業者でつくる協議会は、3年前に起きた観光船「KAZUⅠ」の沈没事故を受け、運航判断における自主ルールを設けています。
28日は、波の高さが基準の1メートルを超えたため、小型船は運休となりました。
京都から来た観光客
「本当は小型に乗りたかったが、波が高いという話だったので…」
「安全意識を高めていただいているのかなと思う」
3度目の春を迎えた世界遺産のマチ、知床。
事故を教訓に、安全運航を徹底しています。