釧路市の『避難指示』発令は津波到達から17分後…なぜ遅れたのか“調査中”カムチャツカ半島地震による津波注意報は31日夕方すべて解除
2025年07月31日(木) 16時24分 更新
30日、ロシアで起きた巨大地震で北海道の太平洋沿岸には現在も津波注意報が発表されています。
対象地域にお住まいの方は引き続き注意が必要です。
こちらは午前11時すぎのおたるドリームビーチです。
北海道の日本海沿岸北部とオホーツク海沿岸の津波注意報は午前に解除され、こちらの海水浴場も遊泳が再開されましたが訪れる海水浴客はまばらでした。
30日、ロシアのカムチャツカ半島近くで起きた地震では、北海道の根室市花咲で最大80センチの津波が観測されました。
北海道の太平洋沿岸部に出されていた津波注意報は31日午後4時半すぎにすべて解除されましたが、JR北海道は31日、特急30本を含む171本の列車を運休しました。
また、30日苫小牧港に入港できず沖で待機していたフェリーは、予定より約20時間遅れて、31日午前9時すぎに着岸しました。
下船した乗客
「赤ちゃん用品のおむつなどが残り少なく、どうしようかと思ったが、朝早く下船できてよかった」
道内では津波警報による避難中に骨折などのけがや、熱中症とみられる体調不良で15人が病院で手当てを受けています。
住民の避難誘導では、課題も浮上しました。
釧路市では、気象庁の津波警報を受けて市町村が出す「避難指示」が、津波の第1波の到達よりも後だったことがわかりました。
30日釧路港には午前10時42分に30センチの第1波が到達しましたが、避難指示が発令されたのは到達から17分遅れた10時59分でした。
釧路市の地域防災計画では、津波警報の発表後ただちに避難指示を発令するよう定めていて、釧路市はなぜ発令が遅れたのか原因を調べています。