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不正入手した他人のアカウント情報で電子マネーを詐取した疑い 18歳少年を書類送検 アカウントの売買で200万円以上の収益も 北海道警

2025年06月20日(金) 19時13分 更新

少年が不正入手したアカウント情報を公開していたサイト画面(北海道警提供)
少年が不正入手したアカウント情報を公開していたサイト画面(北海道警提供)

 ウェブ上のコミュニティサイトを通じて、不正に入手した他人のアカウント情報で電子マネーをだまし取ったとして、東京の18歳少年が書類送検されました。また、この少年が不正に入手して公開したアカウント情報でサイトに不正にアクセスしたとして、兵庫県の20歳男や埼玉県のなどの男子高校生2人も書類送検されました。

不正アクセス禁止法と電子計算機使用詐欺の疑いで、札幌地検に書類送検されたのは、東京都の18歳の無職の少年です。

少年は、2024年8月、ウェブ上のコミュニティサイトを通じて、不正に入手した他人の楽天IDとパスワードを使って、楽天のサイトに不正アクセスし、5万円相当の電子マネーを自分のアカウントに送ってしだまし取った疑いが持たれています。

警察によりますと、少年は ウェブ上のコミュニティサイト「テレグラム」を通じて、他人の楽天アカウント情報やクレジットカード情報を不正に入手し、「テレグラム」や別のコミュニティサイト「ディスコード」で公開したり、売買したりしていました。

少年が使用していたコミュニティサイト画面(北海道警提供)


この少年は、約20万件の他人のクレジットカードや楽天アカウントの情報を持っていて、それを売買して得た収益は少なくとも200万円に上るとみられています。

警察の調べに対し、18歳の無職の少年は「金が欲しかった」と容疑を認めているということです。

少年が不正入手したアカウント情報を公開していたサイト画面(北海道警提供)
今回、北海道警は、この少年がコミュニティサイトで公開した他人の楽天アカウントIDやパスワードを使って、不正にアクセスしたとして、兵庫県に住む20歳の会社員の男と、埼玉県に住む16歳の男子高校生、京都府の16歳の男子高校生についても、不正アクセス禁止法などの疑いで書類送検しています。

3人はいずれも「物欲や好奇心がまさってしまった」などと容疑を認めているということです。

今回の事件は、2024年8月、北海道警のサイバーパトロールで発覚しました。

北海道警察
北海道警は、若者がウェブサイトなどを通じて、他人のアカウントやクレジットカードの情報などを入手し、不正にアクセスする事案が全国で相次いでいるとして、不正アクセスは犯罪であり、安易な考えで手を染めないよう注意を呼びかけています。

北海道ニュース24