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大きさや形が悪くても…規格外の十勝産野菜を格安で販売「100均八百屋」店主が感じる社会の“ねじれ”北海道帯広市

2025年09月04日(木) 17時58分 更新

JR帯広駅からほど近い場所に1日、格安が売りの青果店「100均八百屋べじぽ」がオープンしました。その名の通り、売っている野菜のほとんどが税込み108円です。

「朝取れスイートコーン5本108円になってまーす」



スイートコーンが5本で108円!



ほかにも大きなサツマイモなど旬な野菜がずらりと並んでやっぱり108円、安いんです!



安さの理由は、この形。



十勝産で、おいしさも折り紙つきですが、大きさや形の悪さが理由で出荷できない「規格外」の野菜です。



100均八百屋べじぽ 中山優杜 代表
「農家から直接仕入れていることもあって少し安い値段で提供できるかな」

親戚が帯広市内で農家を営む代表の中山さんは、学生時代に収穫作業を手伝ったとき、「規格外」で販路に乗らず捨てられる野菜を目の当たりにしました。



100均八百屋べじぽ 中山優杜 代表
「そんな中で世の中のニュースでは『価格高騰』だったりとか、すごく社会全体に対して『ねじれ』を感じて…」



規格外野菜の「行きつく場所」を作りたい。

大学卒業後に起業を学び、1日に念願の八百屋を開業しました。

オープンから4日、驚きの安さと品質の良さで早くも評判になっています。




「キュウリとかもお店で買うより柔らかくておいしい」
「助かります。スーパーではもうちょっと高いですよね。気に入りました、ここ」

中山さんは今後、道外の農家からも「規格外の野菜」を仕入れて、商品を充実させたいと話しています。

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