ニュース

Official Account

【熱波パニック】北海道内で経験したことのない暑さ 美幌町で38.2℃観測 40℃に迫る大地で農家悲鳴、レールはゆがむ恐れ、学校も臨時休校

2025年07月23日(水) 16時24分 更新

23日午前の北海道北見市内には、陽炎が立ち上りました。午前11時までの最高気温は、佐呂間町で36.9度。北見市も35.9度を観測しました。

・堀内大輝キャスター(午後2時半ごろ・北見市)
「午後2時半で36℃を示しています。こまめに水分を取っていても口の中がくっつくようなのどの渇き、感じたことのない感覚です」

夕方になっても続く、危険な暑さ。市民生活や交通などに深刻な影響が出ています。



23日北見市では最高気温が37℃に達しました。

・北見市民
「40℃近いのは、北見に何年も住んでいるけどないです」

・ネパールから来た人
「とても暑い」

温度が高いほど赤くなる特殊なカメラで公園の噴水を見てみると…。



・堀内大輝キャスター
「噴水をサーモグラフィカメラでのぞいています。手前の地面が55℃前後まで熱くなっています。」

暑さの影響は農作物にも。

・今村朋慎記者
「畑に水をまくとあまりの暑さで、煮あがってしまうということです」

23日の北海道で最も高い38.2度を観測したオホーツク地方の美幌町では、特産のタマネギに被害が経験したことのない暑さのせいでタマネギが大きくならないと、農家は頭を抱えています。



タマネギ農家 佃徹さん
「18歳から農家をしているが、これだけの干ばつと熱波は経験していないので、おそらく史上最低の収穫量じゃないかな」

最高気温が36.4℃に達した北海道帯広市では、7月オープンしたばかりの商業施設「藤丸パーク」が23日から2日間、臨時休業に。

普段はミストシャワーで暑さ対策をしていますが、熱波が想定を上回りました。



JR石北線では緋牛内駅でレールが高温になってゆがむ恐れが出たため、特急列車など12本が運休となりました。

JR北海道によりますと、運転再開の目途は立っていません。

札幌市でも34.9度を記録。



北海道の教育委員会によりますと、熱中症予防のため北海道内50の学校で臨時休校となり、254の学校で下校時間を繰り上げました。

保護者
「飲み物とか切らさないように気を付けています」



23日も北海道では、危険な暑さを知らせる熱中症警戒アラートが網走市・北見市・紋別市のほか、石狩・空知・後志地方など広い範囲に出ていて、今後も熱中症に厳重な警戒が必要です。

今年の道内最高気温を観測したオホーツクの美幌町に堀内大輝キャスターがいます。



堀内大輝 記者(午後5時ごろ・美幌町)
「最高気温38.2℃、今日北海道で最も気温が高くなった北見市のとなり、美幌町です。この時間も日差しがガンガンと照りつけています。日傘をしていないと立っているだけで汗が噴き出てきて体がだるくなる陽射しの強さです。設置されてる温度計は35℃、手元の温度計は37℃近いです」

「朝から隣の北見を取材した際には、気軽に休める冷房の効いたクールスポットが北見にもあり、ショッピングセンターではベンチに座る人がたくさん。午前授業帰りの生徒や、子どもたちもたくさんいました」



「涼めるはずの噴水は、温水プールをもっとあったかくしたくらいの温度になっていて、ちょっとこれじゃ涼めないなと。まだまだ気温高いので、この後も気をつけてください」

北海道ニュース24